2012-02-21

松井大阪府知事 定例記者会見 【瓦礫について】

松井大阪府知事 定例記者会見(平成24年2月16日)

瓦礫についての質疑部分だけ、抜粋して文字にしとく。


毎日放送、清水氏の質問1:12:00ぐらい
清水:瓦礫の問題が大分クローズアップされてきていると思うんですけれども、
受け入れを表明されて以降、市町村にも細かな説明されていると思うんですが、
今のところ積極的な受け入れを大阪市さんだけだと我々の調査も、
なんとなくそういう感じなんですが、そこはどうですか?

松井:いや、だからまだちょっと理解をしてもらえてないんかな。
もう少し丁寧な説明が必要ということは感じてます。
部局にもほんとに、こう市町村の皆さんに少しでも疑念を持たれないように、
徹底して丁寧な説明をしてほしいということで言ってます。
ただ、専門用語がなかなか難しいんですよね。僕もなかなか分かりませんから。
瓦礫から出てるときはシーベルトなんですよね? …ベクレルですね。
人体に当たるということになってきたときには、シーベルト。
この表現もそれぞれ違うしね。
だからその辺で色々と疑念の晴れんところもあると思うんですよ。
だから、そういうとこも徹底して説明をさせてもらうと。
岩手の瓦礫ですか、震災瓦礫なんで、勿論現地出るときも向こうでの放射線の基準の部分
計ってきますし、こちらでもそれやりますんで、
その辺もしっかり説明をするというのがもう一番だと思います。

清水:42市町村の話を聞いてると、多いのはフェニックスがどういう、受け入れられるのか
受けられないのかというのが、まだ決まってないから検討も出来ないという、
ちょっと一種言い訳めいたことも言ってるんですが、その辺り決まってないことも、
やはり影響が出てるんじゃないかなと思うんですが。

松井:フェニックスは、僕が一人で決めるちゅうわけには
これやっぱり広域連合だけじゃないよね?各都道府県の知事が、何人ぐらい入ってんのかなあ?

職員:候補市は、168市町村でございます。

松井:北港の処分場は、橋下市長が…

職員:はい、北港の処分場は大阪市でございます。

松井:そうですね。だから、まず北港の処分場で環境庁の個別評価、これをしっかり受けて
大丈夫だということに、そこは環境庁に判断してもらわんといきませんのでね、
その手続きを踏むというのが大事だと思います。

清水:今の、じゃあ北港でていう、処分をするという…

松井:うん、それは評価を受けてね、きちっと。

清水:改めてになるんですけれども、やはり大阪府が受け入れることに
やはり異議はあると今はお考えで…

松井:だから、もうとにかく大阪府がじゃなくて同胞皆さんのやはり被災地の皆さんを
復興できるようにしてあげないと駄目だと思うんです。
復興していくカテゴリーの中では、まずは瓦礫が処理できないと復興できないと思うんですよ。
阪神淡路のときも凄いスピードで、瓦礫の処理はやりましたからね。
埋立もあのまま産廃としてドーンと入ってるところも、阪神淡路のときはあったと思うんですよ。
僕も現場に何度も行きましたから。
だから、とにかくそれを我々の同じ日本人がそこまで厳しい思いして困ってる、
それを何とかしたいだけなんです。
被災地の皆さんが、それを望んでるということであれば、それを何とかしたい


IWJの方の質問 1:31:20ぐらい
IWJ:先ほど広域処理のご質問があったと思うんですけれど、
昨年から検討会議やってたかと思うんですが、
前々回にご質問させて頂きました検討会議の大学の先生方のご意見の中で、
甘く見積もっても10万人に一人の死亡リスクが大阪府民のほうにある」というふうに
お話しされていたんですが、松井知事ご自身はこのリスクをどう判断されるんでしょうか?

松井:これでの死亡リスクというのは、これは藤川准教授の話ですか?

IWJ:はい

松井:それは、この指針の内容とは関係のない部分だというふうに思ってるんですけどね。
僕自身は、生きてる限り色んなリスクはあると思いますよ。
僕は、ここにいらっしゃる皆さんも知ってる限り、ここの中でも若干名、愛煙家
ようさん居てますからね、死亡リスク結構持ってますよ。
10万人に一人、池尻君に、山口君に、みんな死亡リスク。
だから、10万人に一人の死亡リスクが必ず、この瓦礫の処理によるものだということは
僕は、確定できないと思いますけどね。

職員:検討会議の話ですけれど、今知事が申し上げましたように
藤川教授の発言については、指針の内容とは関係ないと考えております。

IWJ:知事のほうがお選びになった先生のご意見ですけれど、それは外されるんでしょうか?

松井:だから、先生の仰るのは…

IWJ:検討会議でお話しされていたという部分ですけれども。

松井:しかし、先生が言ってる100ミリシーベルト以下で、低線量で癌の死亡が増えるというような
明確な調査結果ちゅうのはないんですけどね。

職員:第二回の検討会議において、原子力発電所におけます放射性廃棄物設置の線量限度
300μSv/年ということでございますが、10万人に一人のリスクに当たると発言したもので
ございまして、指針の内容とは関係ないものと考えられております。

松井:だから、この10万人に一人っていうのは、ほかと比べて本当に、それじゃあ
どうなんですかっていうことなんですよ。
だから愛煙家である僕とか、この何人か、酒を飲む人も結構居てますからね。
肝臓も大分痛んでるかもしれませんしね、みんな。
それと比べて、どうなんですかっていうことです。

IWJ:先日、維新の大阪府議の先生方が、広域処理の勉強会をされたようなんですね。
その4名の先生方ではなくって、全く別の講師の方を招かれて勉強会をされていたんですが、
そのときに招かれていた先生の話では、
「各自治体の焼却施設というのは、元々放射能を取り扱うような設計になっていない、
早く専用の焼却施設を作って、そこで処理するべきである。
非常に放射線というのは、危険なものである」
というふうに、維新の勉強会で、その先生はお話しされていて、
全く松井知事と反対のご意見だと思うんですが。

松井:それは違います。放射能を処理する焼却場なんて、最初っから想定してなんか、
どこの焼却場も作ってませんよ。
その先生方が維新の会の皆さんの所に来られて、
そら仰るのは当然で、放射能を処理する焼却場なんていうのを以前に、建てるときからね
専用焼却場なんていうのは、規定されるわけがないじゃないですか、今まで。
僕が言ってるのは、一般瓦礫として処理できる範囲の瓦礫なんですよ。
今、岩手から受けようとしてんのは。
一般の産業廃棄物として処理ができる、その物をこちらとして受けたいということであって
一般の廃棄物の瓦礫を焼却炉で焼いてくださいと言ってるだけの話なんです。
それが数字上の細かいところは、部局もしあれやったら答えさしますけど
そもそもが100ミリシーベルト以下なのかな?

IWJ:100ベクレルです。

松井:…になると、一般廃棄物として扱えるということの範囲
それを各焼却場で焼却処理してほしい言ってるだけ。
放射能の処理なんて元々そら焼却炉をそれを想定して作ってるはずないんで、
当たり前の話です、それは。

IWJ:100ベクレルというものをクリアランスレベルで言いますと、焼却しない物に対しての数値が
100ベクレルなんですね。今回は、焼却しないものではなくて、焼却をしてしまいますので、
その辺りを考えて、先日行われた維新の皆さんの先生方の勉強会では、
岩手の瓦礫を大阪で焼却する場合は、非常に危険であるとはっきり仰っていたんですね。
その先生は、受け入れるなと仰っていなかったんですが、非常に危険でありますし
死亡リスクは高まりますし、病気への健康リスクは非常に高まります。
そういった危険性を大阪府民の方に、きちんと周知した上で受け入れるべきっていうふうに、
勉強会では仰っていたんですが。

松井:ですからね、一人のね、維新の会がその先生呼ばれたということですけど、
大阪府としては、これは安全ですと、健康被害が及びませんという形がはっきりと
できない限りは、僕は受け入れないと言ってきたんですよ。
それをまず安全基準を決めてもらいます、専門家の皆さんにということで
検討会を作らさせていただいて、そこで指針を決定をしてますから
その指針のとおり、まぁ言うたら数字のとおりでやれば、府民の安全は守れる
僕はそう思ってやってるんです。

IWJ:では、松井知事とご意見が全く違う先生を維新の会の議員の方が勉強会の講師として、
招かれたことについては、いかがお考えでしょうか?

松井:そらやっぱり維新らしいん違います。僕らは賛成者ばっかりをね、入れませんもん。
自分たちに応援してくれる人ばっかりを入れて、色んな会議したり何やていうのは
一切ありません。
反対の意見の人もいつもフルオープンで入って頂いて、議論をして自分たちの考え方を
決めていきますからね。だから、逆に言うと維新らしくていいんじゃないですか

IWJ:反対意見を述べられていた先生を広域処理の特別講師としてお招きになるとか
そういったことは今後ご予定あるんでしょうか?

松井:大阪府としては、もうそれだけのことをしっかりと積み上げて参りました
そこは何度も議論もさせていただきましたし、
フルオープンでの会議も持たしてもらいましたんでね。
だからそれは今回出さして頂いてる指針は、我々は自信を持って府民に説明できるもんだと
思っております。

職員:設置いたしました検討委員会ですけれども、実際のデータを元に議論をして、
受け入れのときにも試験焼却等をすることに致しております。
また作業者、あるいは一般の方が受ける線量もさまざまなシナリオを元に
算出をしているものでございます。
先ほど仰られた先生もですね、説明しておられた一般公衆の線量限度であります1mSv/年を
下回っていることを確認してございますから、府の指示どおり実施させていただければ
府民の健康に影響はないと考えている次第でございます。

IWJ:前回の記者会見のほうで、ガスタービンのお話の際に、環境アセスメントについて、
松井知事ご自身がお話しされていたと思うんですが、
環境アセスメントですね、産業廃棄物や一般廃棄物処理の処分業の許可を所持していたとしても
新しい追加項目があった場合、今回だと放射性というのは新しい追加項目に
なるんだと思うんですが、そういったものが追加になった場合は、
現状の許可内容に追加した場合ですね、
許可の取得時と同じように、事業計画性の作成や、それに基づく環境アセスメントですね
再度するように法律で義務づけられていると思うんですね。
今回の広域処理に関しましては、受け入れるのであれば、
いつ頃から、この環境アセスメントのほうを始められるのか
ご予定のほうを教えて頂きたいんですが。

松井:これ、アセス要るの?

職員:今現在、具体的な受け入れ等、それからどこで焼却する、あるいはどこで埋め立て処分する
具体的なものは決まってございませんので、これから具体的なことを市町村等々と話をしてですね。

松井:それはどういう法律、法律ですか?

IWJ:これは国で認められている法律で、アスベストとか、通常今まで…

松井:でも国が各自治体で、協力してほしいて国が回ってるんですよ。瓦礫処理に。

IWJ:これは、国が環境アセスメントをしなくて良いというふうに、
松井知事にご連絡があったということでしょうか?

松井:いや、僕は別にそんなことは何も受けてません。
僕は環境アセスメントの関係で、規制緩和していくというのは電力を作るほうの話ですよ。

IWJ:そうですね。前回の記者会見の場合は、電力だったと思うんですが、
今回の広域処理も同じように、環境アセスメントのほうを影響してくるかと思うんですが。

松井:だから、それは国の法律ですから、国がしっかりとどういうふうに判断してるかですわ。
ええ、だからそこはちょっと僕も。
国が各自治体に対して、被災地の瓦礫処理、日本中で支えてくださいよというのが
国のスタンスですから。
ですから、それを質問されるんなら、環境庁ぜひ、ちょっとあの一度聞いてみてください

IWJ:今回の焼却処理ですね、本来は色んな方法があったかと思うんですが、
なぜか焼却しか検討されていなかったと思うんですね。
その他にも例えば代替案で、NHKなどでもよく出られてらっしゃいます木村真三先生などは、
福島原発そのものの上に、東北の瓦礫を線量が高い順に重ねていけば、
そういった放射線も防ぐことが出来るし、瓦礫の処理が出来るとか、
そのほかにも多分たくさん色んな代替案があったと思うんですね。
そういったものは一切検討されずに、焼却だけが検討されていたと思うんですが、
その辺りは大阪府のほうで検討し直すとか、そういったご予定とかあるんでしょうか?

松井:それはどういうことですか?
福島は、もう閉鎖して瓦礫で埋まれば良いというIWJさんが思われてるということですか?

IWJ:いえいえ、埋まれば良いじゃなくて、元々立ち入り禁止区域にありますよね。
福島原発の広い地域の場所は、立ち入り禁止区域で人が今入れない状態なんですね。
今でも放射線がどんどん流出していますので、一つの代替案ですけれど、
そこに東北の瓦礫の中で、一番線量が高いであろう宮城の瓦礫をまず置きますよね。
それで囲みますね。宮城の瓦礫の上には、その次に線量が高いであろういわきの瓦礫で囲み
さらにその次は、もう少し線量が低いであろう山形の瓦礫で囲いていうふうに
どんどん瓦礫で囲っていけば、それが木村真三先生が去年詳しくお話しされているかは
私分かりませんけれども、瓦礫のほうは焼却せずに処分することも出来るし、
福島原発のほうの放射線を遮断するのにも利用できるんじゃないかなって。

松井:だからそれはね、やっぱり国が決定されるべきことやと思うんですよ。
今、木村先生が仰ってるのも一つの考え方かもしれませんけど、
そこはやはり国がしっかりと、こういう処理の方法ということを決めてね、
それが決まった中で、各都道府県になんとか復興の支援をお願いするというのが、
今の国の考え方ですから、そこを大阪府知事として僕にどう判断と言われても
これは国が判断することじゃないですか。
だから、是非一度、環境庁長官にいっぺんそれ言ってみてください。

以上。
松井本人も難しいとか、分からん言うてるとおり、無知過ぎるわ。
環境庁に判断とか、国に判断とか、なんで言えるかが分からん!
大阪変えていく!日本まで変えよか言うてる人が、なんで国が~国が~やねん!
「瓦礫が処理できないと復興できない」
て、勘違いしてる。

「被災地で『瓦礫があるから復興が進まない』という話は聞かない」東京新聞
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仮に、この記事が事実違うとしても、松井が阪神淡路大震災のこと言うてたように
東北の瓦礫は約2339万トン、阪神淡路大震災は1477万トン(内3万8千トンのみ他府県へ)
殆ど地元で3年掛けて処理してる。
土地面積は、東北のほうが何十倍も広大やん。
スペース的には全然問題ない!


岩手県内で発生した瓦礫約476万トン(環境省調べ)
そのうち陸前高田市は、約100万トンを抱えてるけど、
陸前高田市の久保田崇副市長
「とにかく早く処理したいが、手いっぱいの状況。このままだと終わるまで2~3年はかかる。
大阪府が受け入れてくれればありがたい」
て言うてるやん。
3年掛かってもええやん?
また津波が来るかもしれんとこに、誰もそこに住みたくない言うてるねんから
沿岸部に処理施設を建てればええやん。
3年に拘らんでも、宮城県やと9カ月弱、岩手県は半年期間を延長するだけで全部処理できるやん。


阪神淡路大震災のときは、都市部が殆どで、瓦礫処理を急ぐいうのは当然の話。
処理はライフラインの回復後に本格化してる。
それに対して、東北はもうすぐ一年いうのに、遅すぎるやろ!

松井は、こういうことを全然考察してへん。
国が~!復興が~!同胞が~とか言う前に、まず自分で実態を検証せえ。
もうちょっとまともな人やと思てたのに、超(´・ω・`)ガッカリ・・・

ほんで、喫煙に飲酒?死亡リスク?なんじゃこれ!話にならんわ!
煙草も酒も自分の意志やろ!
比較するレベルが違いすぎる。お前らの痛んだ肝臓と一緒くたにするな!アホかっ!
ほんで、「低線量で癌の死亡が増えるというような明確な調査結果ちゅうのはないんですけどね。」
って、現在の学問の到達点は、「閾値はない」ちゅうのんぐらい知らんのか!
煙草や酒でのリスクがあるねんから、放射能でもリスクあってもしゃーないってか?

平成24年1月1日現在の大阪府の総人口は、8,864,228人。
てことは、88人が死亡するかもっちゅうことやんな。
この88人が自分の子供やったら絶対にせーへんのにな。

そもそも瓦礫の空間線量なんて測定しても意味ないのに、何が安全やねん。

小出さんの言うてた

「放射線量なんて計っても駄目です。
バグフィルターの付いてる上流側の空気をサンプリングして
その空気の中にセシウムが1立米辺りどれだけ含まれているということをまず測定する。
そしてバグフィルターを通ったあとの空気の中に、1立方メートル辺りセシウムが
どれだけ含まれているということを測定すればいい」

これを実施してくれるんか?公表してくれるんか?

橋下も同様の会見。2月9日の会見についてのブログ↓
【脱原発】なゆのヒトリゴト


あと、2012/02/01 【大阪】松井一郎・大阪府知事定例記者会見 も瓦礫については
リンク先で文字にしてるから参考に。

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