瓦礫広域処理の受け入れに反対してる住民は意外に少ない。
なんでか?
「復興」という言葉のトリックによって、放射能の危険性をぼかしてるからや。
去年、復興税とか言うて、多くの人(アンケートが捏造されてなければ)が
復興のためなら増税も仕方ないと思てるとかやった。
それがいつの間にやら、消費税やら所得税やらの増税論に、
おまけに年金問題で議論してるけど、「復興」の言葉はどこにいったねん?
まぁ、こんなふうに言葉のトリックに引っ掛かって、肝心なことがクローズアップされてない。
で、大阪府はこの瓦礫受け入れに対して、どういう状態なんかを調べてみた。
大阪府は2011年9月26日から同年12月14日にわたって、計6回の検討会議をしてる。
「災害廃棄物の処理指針に係る検討会議」について
この検討会議をもとに、昨年12月27日に
「大阪府域における東日本大震災の災害廃棄物処理に関する指針」を公表した。
大阪府における東日本大震災の災害廃棄物処理に関する指針
大阪府における東日本大震災の災害廃棄物処理に関する指針【解説】
この指針をざっとまとめると(長なってしもたけど)
まず、目的として
東日本大震災により発生した災害廃棄物を府域において処理を行う場合に
必要な事項を定めることにより、府民の健康に影響を与えることなく、
被災地の災害廃棄物の処理を支援します。
この「府民の健康に影響がない」ていうのは、
環境基本法で定める「大気汚染」、「水質汚濁」、「土壌汚染」、「騒音」、「振動」、
「地盤沈下」、「悪臭」に加え、「放射線」による人の健康又は生活環境に支障が生じず、
人が安心して暮らせることをいいます。
て書いてる。
もうこの時点でアウトちゃうん?
瓦礫引き受ける前から、安心して暮らせてないやん。
多かれ少なかれ被曝してるのは確かで、生活にも支障が生じてるのが現状。
勿論、放射能に対して無知な人、無頓着な人、情報操作されてる人は何の支障もないやろけどな。
次、基本的事項として、
本格的な処理を開始する前に、「試験的な処理」を行うことで
放射能等の安全性を確認します。
また、災害廃棄物の処理については
基本的には「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及び国からのガイドライン、
通知に基づき実施し、
今後、新たに知見が得られた場合には必要に応じて本指針を見直します。
て書いてる。
「試験的な処理」の量は、100トン(8コンテナ程度)
「国からのガイドライン、通知」いうのは、
環境省ホームページ(環境省トップページ⇒東日本大震災への対応⇒各種災害時マニュアル等)
「主な知見等」いうのは
○廃棄物等の放射能調査・測定法暫定マニュアル(廃棄物等の放射能調査・測定法研究会)
○東京都 災害廃棄物処理支援
○文部科学省
報道発表「横浜市が採取した堆積物及び堆積物の採取箇所の周辺土壌の核種分析の結果について
○厚生労働省 放射性物質対策部会
○食品安全委員会
「必要に応じて」とは
本指針は策定の段階で得られている知見や専門家の意見をもとにまとめたものであり、
今後、セシウム以外の放射性物質や、災害廃棄物処理の方法、測定方法に関して
新たに知見等が得られ、府が検討する必要があると判断した場合には、
改めて専門家や市町村の意見を伺い、
そこで得られた意見をもとに指針の改定を行うこととします。
て書かれてる。
先日、小出氏を迎え勉強会をしたから、改訂はあるやろうと思う。
勉強会の内容については、後述する。
次に、処理の対象とする災害廃棄物として、
処理対象の廃棄物を明確にするいうことで、
「可燃廃棄物」としますが、
被災地の事情により止むを得ない場合は、「可燃廃棄物」と「不燃廃棄物」が混合した
「混合廃棄物」も対象とします。なお、不燃廃棄物、津波堆積物、
並びに特別管理廃棄物等については受入れしないこととします。
「特別管理廃棄物等」とは
廃石綿等、PCB 廃棄物、感染性廃棄物など特別管理廃棄物(特別管理産業廃棄物又は特別管理一般廃棄物)及び石綿含有産業廃棄物に該当するものをいいます。
なお、廃石綿等やPCB廃棄物等が付着した廃棄物、又は付着のおそれのある廃棄物が
確認された場合には、それらの廃棄物も同様の扱いとします。
て書いてるから、アスベストとか付着してる廃棄物は受け入れないってことになってる。
次に、災害廃棄物の処理における放射性物質に係る事項として、
対象とする放射性物質を「セシウム134」及び「セシウム137」とします。
また、周辺住民や作業者の受ける年間線量が1mSv/年を十分に下回るよう、
受け入れる災害廃棄物の放射性物質濃度の目安値を「100Bq/kg」、
埋め立てる焼却灰等の目安値を「2,000Bq/kg」とします。
ってことなんやけど、なんでセシウムだけか?っていうのは、
文部科学省 原子力災害対策支援本部 モニタリング班 平成23年9月30日
文部科学省による、プルトニウム、ストロンチウムの核種分析の結果について(pdfファイル)
この結果いうのは、
セシウム134、セシウム137の50年間積算実効線量と比べて、
プルトニウムや放射性ストロンチウムの50年間積算実効線量は非常に小さいことから、
今後の被ばく線量評価や除染対策においては、
セシウム134、137 の沈着量に着目していくことが適切であると考えられる。
ちゅうのが文科省の出した結果。
で、大阪府は、この結果を踏まえ、
府の検討会議で対象とする放射性物質について議論いただいたところ、
「対象とする放射性物質を放射性セシウムとすること」、
「今後、他の核種の測定結果が出た場合には再度検討すること」という結論を得ました。
従って、本指針において対象とする放射性物質を「セシウム134」、「セシウム137」としたものです。
ちゅうこっちゃ。
つまり、さまざまな放射性核種が混ざってても、セシウム134、137しか対象にせーへんてこと。
次に、災害廃棄物の処理工程として
被災県の仮置場から災害廃棄物を搬出する前には測定して、
「受け入れる災害廃棄物の放射性物質濃度の目安値」以下であることを確認後、
運搬は密閉式のコンテナを用いて海上輸送することを原則で、
大阪府内に陸揚げされたコンテナの選別施設へは車両を使うことになってる。
で、焼却処理により周辺住民や作業者の受ける線量の試算結果について
ちゅうことで、
焼却炉周辺居住者(大人) の場合の線量の試算は、0.00012mSv/年になってる。
この周辺いうのは、
焼却能力450t/日の焼却炉が2基ある周辺の最大着地濃度地点に居住する人のこと。
検出下限値として、
セシウム134とセシウム137の合計値は、100Bq/kg で、検出下限値は、40Bq/kg 以下
焼却処理については、
原則、バグフィルターが設置されている焼却施設で焼却処理ってことになってる。
バグフィルターいうのは
代表的なろ過集じん装置で、ろ材として繊布または不織布を用い、
これを円筒状にして集じんに活用されるもの。
次に、ばいじんとセシウムの関係について
ばいじんとは、物が燃えた際に発生、飛散する微細な物質のことなんやけど、
「放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分」(pdfファイル)ちゅうのを
(独)国立環境研究所が平成23年12月2日に公表してて、
「十分なばいじんの除去性能を有する排ガス処理設備を備えた焼却施設であれば、
放射性セシウムが周辺環境を汚染する可能性はない」
てことになってる。
上記ファイルの36ページに
放射性セシウムは、800~850℃以上の炉内で一部は揮発したり液化すると考えられ、
揮発あるいは液化した放射性セシウムは、排ガスの冷却過程で凝縮し、
ばいじんに吸着していると考えられます。
それは、セシウムの沸点が約650℃、塩化セシウムの形態をとっても
沸点は約1,300℃であることから、約200℃以下に制御されているバグフィルター付近では
ばいじんに吸着していると考えてよいと思われます。
京都大学の高岡教授の安定セシウムに関する調査でも、
バグフィルター前で固体状が99.9%、ガス態が1%であったことが報告されている。
これまでの煙突出口での放射性セシウムの測定結果でも、
サンプリング装置において最も上流部の円筒ろ紙で検出されており、
その後のドレン部や活性炭部では検出された例はなく、ガス態では存在しないことを示しています。
つまり、バグフィルターの除去率(99.9%以上)が確保されてて
サブミクロンメータの粒子をカットできるから、
バグフィルターの性能が十分に発揮されていれば、ほぼ完全に放射性セシウムを除去できる
ちゅうこっちゃな。
ただ、38ページに 今後明らかにすべき課題 として
煙突排ガスからの放射性セシウムの漏洩についてほとんど心配は要らないのですが、
問題はやはり、焼却飛灰(ばいじん)に高濃度に濃縮される問題であると言えます。
主灰への残存と飛灰の移行の両者の割合は、施設によって異なっており、
最も一般的なストーカー炉では当初は半々程度と考えられていましたが、
データが蓄積されてくると飛灰への移行率のほうが高い傾向にありました。
共存する塩素濃度や炉内温度、
セシウムの由来(雑草などに付着する土壌由来か、草木類に付着、吸収されたものの由来か)
などによって影響されるものと推察しており、
今後、飛灰移行のメカニズムを明らかにすることが重要な課題であると言えます。
そのメカニズムを明らかにすることによって、塩分を含む災害廃棄物や、除染に伴い
生じる草木類の焼却処理時の放射性セシウムの挙動の推測が可能になると考えられます。
その他、焼却施設維持管理や廃止後解体撤去における作業者放射線被ばく防止の観点、
さらに維持管理や解体撤去より生じる廃棄物の適正処理の観点から、
施設内おける放射性セシウムの蓄積などの現象についても、
明らかすべき課題であると言えます。
ってことやから、明らかにすべき課題のほうが重要ちゅうことやんな。
ほんまにバグフィルターで除去できるんか?ってことで
神戸大学 山内知也教授(放射線計測学)は
「周辺住民が受ける線量は低いかもしれないが、放出を完全に止めることはできず、
焼却を続ければ放出量も増加する」
また、
「別の化合物やイオンの状態で存在する可能性が高い。
だとすればバグフィルターで本当に除去できるか分からない」と懸念してる。
あと、災害廃棄物の処理の流れとして簡単にいうと、
被災現場にて災害廃棄物を粗選別(一次仮置場)⇒選別・破砕してコンテナに積む(二次仮置場)
⇒船舶により大阪府域に運搬⇒港湾施設より陸上運輸⇒選別施設(選別・仕分け)⇒陸上運輸
⇒焼却施設⇒陸上運輸⇒埋立処分場
現在のところはこんな感じなんやけど、
埋立処分については、橋下市長がTwitterで発言してたように
現地で処理できないか?
ってことで、今年の2月2日に
災害廃棄物の広域処理に係る課題等について、環境省に要望を出してる。
大阪府内で瓦礫処理を受け入れをせーへんて公表してるのは、現時点で
枚方市 大東市 寝屋川市 守口市 吹田市(採択) 四条畷市 箕面市 高槻市 交野市
がれき受け入れ自治体一覧&マップ
大阪府瓦礫受け入れ予定自治体MAP ちゅうのもあった。
とりあえず、大阪府内での瓦礫受け入れに関しては、こんな状況で
2月3日のニュースによると 「大阪府 震災がれき2年で最大18万トン受け入れ検討」
ちゅうことで
24年度当初予算案には、同年度の処理想定分8万トンの処理事業費約49億円を計上するが、
ほぼ全額が国の補助金でまかなわれる見通し。
24年度の約49億円の処理事業費のうち、府負担分は約270万円。
残りは国の災害等廃棄物処理事業費補助金を活用する予定。
国の補助金にしろ、大阪府の負担金にしろ、税金やよな?
税金の使い方を間違てるやろ!
被災者のためにやってるつもりが、逆のことしてるやん!
ネット上でも、瓦礫受け入れに反対してる人間に対して
アホな池田信夫はエゴて言うてるし
無知な一般人も被災者のために~って書いてる。
被災者を救援するには、瓦礫を受け入れないことや。
それと、食って支援も被災者のためにはなってない。
現地で瓦礫処理施設を設置したら雇用が生まれる。
食って支援するよりも、国に買い取らせるほうが被災者のためになる。
なんでか?
流通させては、セシウムがぁ~!って後になって公表してるやろ。
こんなこと繰り返してたら、まともな生産者も巻き込む結果になってる。
で、風評被害とか騒ぐ。
汚染食品を食わされた国民を加害者扱いするのは間違てるやろ!
本来の「復興」、「支援」、「救済」の意味を履き違えるな!
何ががんばろう日本!じゃ(`ェ´) 何が絆じゃ!
きれいごとばっかし並べんな!
自分さえ良ければ、東北はどうなってもええんかって?
アホぬかせ!問題をすり替えるな!
税金食いつぶす政治家に騙されるな!
言葉のトリックに騙されてる国民は愚かすぎる。
後日、小出氏の大阪での勉強会についてアップする。
下図は、大阪府の焼却処理フローの参考図
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