2014-07-09

2014.07.06(日)たかじん委員会 『原発再稼働』について


「原発再稼働」についての部分のみ文字にしました。(聞き間違い等ご指摘願います)

ナレーター:
過去に何度もご出演いただいている安倍総理に対して、
好意的な意見が多いと言われる当委員会のパネリストの皆さん
視聴者の中にも「議論が偏り過ぎている」との声があり、
当委員会ではこれまでリベラル派か、更に左を向いた方々など、
保守系論客と対峙できる論客を探しお声を掛けさせていただいてきましたが
なかなか出演が叶わず、中には番組名を聞いた途端、「その番組には出演できません」とお断りになる方も。
そんな中、当委員会で孤軍奮闘する田嶋陽子さんは、
「ふざけんじゃないよ、いいかげんにしてくれないかな。1対7で」

「そこまで言って委員会」のタイトル通り、発言に制約を設けない事がモットーの当委員会としては、
なかなか出演していただけない左側の論客に代わり今回左翼マスコットキャラクター左翼くんが登場


暴走!?安倍政権の目玉政策を゛左翼くん”が総点検

ナレーター:
左翼目線で安倍政権暴走チェック!原発の再稼働と輸出

昨年9月15日から原発稼働ゼロが続く中、先月12日経済3団体トップが首相官邸を訪れ、
安倍総理に原子力発電所の早期再稼働を直談判にした。

背景には、値上げが続く電気料金が企業の業績を圧迫しかねないとの危機感がある。

これに対して安倍政権は、今後も原発再稼働を全面的に支援する方針だが。
こうした安倍政権について、左翼(ひだりつばさ)くんはどう思っているのかな。

左翼くん:   
安倍政権のエネルギー基本計画に記されているベースロード電源の定義は、
昼夜を問わず安定的に稼働出来るという事はもとより運転コストが低廉である事も明記してあるんだ。

つまり、重要なのは安さで、発電コストが安い原発は、アベノミクスが掲げる経済成長に
必要という理屈なんだけど、ひとたび事故を起こせば途方もないコストが掛かる事は
福島の事故で明らかなのに、3.11の教訓や反省は何一つ生かされていないという事になるよねぇ。
また、以前当委員会に出演した安倍総理は、原発に対して・・・

―2014.4.20(日)放送
辛坊治郎:原発は将来的にはゼロにしたい?

安倍総理:
これはゼロ、原発の比率は低くして行きたいと思ってますが、今段階でゼロに出来るという、
或いはゼロにしたいという事をですね、他のエネルギー源を確保してるわけじゃありませんから、
それは残念ながら言えないなあと思います。


ナレーター:
そうした思いの中、安倍政権は現在、九州電力の川内原発を再稼働させる動きを見せている。

しかし、鹿児島県内で再稼働に反対するのは59.5%に上り、
川内原発から30km圏内の五つの市議会が拙速な再稼働に反対する意見書や決議を挙げている。

左翼くん:
政府や電力会社の本意ではなく、周辺住民がどのような声を上げるかが重要なんだよ。
福井県の大飯原発3、4号機の運転差止めを住民が求めた訴訟で、
福井地裁は関西電力に対し、再稼働を認めない判決を出したんだ。
判決は地震大国日本では、原発の重大事故が現実的で切迫した危険であると指摘し、
憲法で保障された人格権を最優先にして、再稼働にストップを掛けた画期的なものだよ。

この判決の考え方に沿えば、国内の大半の原発の再稼働は困難になるんだけど、
再稼働に前のめりな安倍総理は、この警告をどう受け止めているんだろう。

ナレーター:
現在、安倍政権は経済政策の柱として、新興国への原発輸出に力を入れており、
昨年、総理がトップセールスに訪れたトルコでは、三菱重工業を中心とした企業連合が原発建設を受注した。
これについて、トルコのエルドアン首相は共同会見で、
「事故があるからといって自動車や飛行機に乗らないわけにはいかない」と語り、
原発建設に前向きな姿勢を示したが。

左翼くん:
総理が原発を売り込む新興国には、政情が不安定な国も少なくないし、
原発テロや核物質の核兵器転用など、核が拡散する危険性もある。
そもそも福島第一原発では、未だ汚染水の流出が続いているし、除染作業も遅れている。

あの原発事故は、未だ収束していないんだよ。

そんな状況で経済成長を追い求めてどうするんだよ~。
まずは、足下の問題解決に専念するのが安倍政権の責務じゃないのかなあ。

ナレーター:
そこで皆さんに質問です。

この左翼くんのチェックは正しいと思いますか?正しくないと思いますか?


◆正しい
竹田恒泰:つまり もはや不要!
宮崎哲弥:だが代替は自然エネルギーではない

◆正しくない
須田慎一郎:中小企業が全滅する
井上和彦:エネルギーの分散確保は必要
桂ざこば:これを機会にもっと耐えられるものを
津川雅彦:リスクゼロの政治はない
田母神俊雄:現状では豊かな生活が成り立たない
加藤清隆:資源なき日本は再稼働するしかない


山本浩之:
さっ、蓋が開いて宮崎さんと竹田さん以外は、皆さん正しくないという形に分かれましたけれども。
須田さん、「中小企業が全滅する」?

須田慎一郎:
うーん、ですからね、特に製造業のね、中小零細企業っていうのは、大体利益率が2~3%なんですよ。
つまり100円の売上げがあったら、利益上がるのに2円か3円ぐらいの非常に薄い利幅しかないんですねぇ。
で、ところがね、3.11前とあとで比べてみると、要するに電力料金ってのは大体2割~3割上がって、
その事によって、中小企業の利益が今吹っ飛んでる。
ただ、中小企業経営者、或いはそこで働いてる従業員の方っていうのは、
どっちかっていうと、あまり声を上げて来ない人たちが多いんですね。
声を上げてですね、原発再稼働してくれというような人たちが居ない。
そういったね、サイレントマジョリティの事も考えないといけないし、
一方で安い電力を必要としてる人たちに、じゃあどうするのかーという事をですね、
考えない反原発、脱原発ってのは、ちょっとあまりにも無責任じゃないかなと思いますけどね。

竹田恒泰:
ところがですね、確かに電力会社が、大手の電力会社が供給する電力料金が上がってるんですが、
それにも増してですね、新電力というね、新しい電力会社がかなりの勢いで伸びて来てまして、
それらはですね、大手よりも安い価格を出してる。
つまり、大手は価格を上げる、そうすると新電力は安い価格で提供する。
だから価格が上がれば上がるほど、どんどん新電力は伸びて行ってんですね。
これからですね、自由化が進んで行きますから。
それこそ、どこどこの爺さんが作ったあの風力発電をじゃあ、うちは買おうかみたいな事を
将来は出来るようになってくるわけです。
そうすると選択肢が広がるので、そういう安い電力がですね、
買える方法はこれから幾らでも広がっていくと思います。

須田:
ただ、将来的にはそれ可能かもしれないけど、現状で考えてみた時に、
新電力の電気を使えるのは、大企業とか大量需要者だけなんですよ。
つまり、中小企業とか個人というのは、やっぱり既存の電力会社から買わなきゃならない
でも、そういったところに供給して行く事を考えると、完全に発送電分離、
発電施設と送電施設を分離して良い、どうぞこの送電施設を自由に使ってくださいていう体制を整えない限り、
中小企業には、そういった新電力の電気は行かないんですよ。

竹田:いや、まもなく行きますよ。だって、電気事業法…

田母神俊雄:原発がね…

須田:それまでに中小企業の経営が持つかどうかっていうと、非常に疑問ですよね。

竹田:いや、だってこれ数年の間ですから。

須田:数年だから我慢しろ、赤字垂れ流すと潰れちゃいますよ。

田母神:だから…

竹田:いやもうB2Cがまもなく始まります。

山本:田母神さん。

田母神:
原発がねぇ、なんでそんな危ないって言ってるのが分かんないですよ。
原発でね、運転中の原発、放射能事故で死んだ人って一人も居ないんですよ、50年使ってて。

井上和彦:
けど、結局エネルギーの分散確保っていうのが必要だっていうのは、安全保障上の観点なんですよね。
中国がこれから、この先約300に及ぶ原発を作ってくると。
そういうような状況になった時にですね、
彼らのほうは自前で色んなエネルギーをわざわざ取りに行かなくても良いと。
けど、日本の場合には、ここを締め上げたら良いなっていうのは、もう日本のシーレーンも、
あんなけ長いオイルロード、あそこのそのシーレーンをですね、どっかを締めれば、
日本の経済はアウトになるというようなその弱点を見せるっていうのは、これは良くないという、
そういう安全保障上の観点が私は絶対にこれは今、国が考えなきゃいけない事だと思いますよ。

山本:安全保障とか、危機管理の観点からいうと、そうなのかもしれないですけど。

宮崎哲弥:ただね、私はね、危なくないっていうのは言い過ぎだと思う。

山本:僕もそう、ちょっと確認をしたかったんですけど。

宮崎:
それは何故かというと、この間、吉田証言という朝日新聞に出たでしょ。

あそこの中で出てきている事実というのは、やっぱり恐ろしい事実なわけ。
それは何かというと、第2号機の圧力抑制室というのは、どうもこの圧力ゼロになってしまって、
このままだと今の状況よりも、はるかに悪い状況が出来(しゅったい)し得たという事、
ひょっとすると今の汚染範囲よりも、最悪の場合に汚染、
はるかに広大な汚染が広がった可能性があるわけ。
そういう危険性のあるものであるという事をちゃんと認識して…

加藤清隆:福島第一の事故はですね、人災なんだよ。

田母神:人災、うん。

加藤:人災である以上は、対策の取りようはあるんですよ。

竹田:いやっ、違う、人災…

加藤:
そこを間違っちゃいけない。
もう一つ重要な事は、日本が70数年前に、なんで戦争に突入したかっていうのは、
日本、資源がないのに原油をストップされたから、やむを得ず戦争に突入したんですよ。
日本は、今も昔も資源なんてないんですよ。
それでどうやっていくかというと、純国産のエネルギーである核エネルギーというものを
なんとか使わざるを得ないという決断をしてきたわけじゃないですか。

竹田:事故がなきゃ良いんですよねぇ。

加藤:そこをそこを間違えちゃいけませんよ。

田母神:
日本のですね、例えば政府もですね、放射能が危ないというのを煽ってるんですよね。
それはですね、飲料水1L中に含まれる放射能の許容量というのは、日本は10Bqと言ってるんですよね。
これはアメリカでは1200ですよ。
ヨーロッパでは1000ですよ。

世界の100倍以上厳しい基準にしてんですよ。
福島で高濃度汚染水が漏れたと、基準の20倍含んでます、200Bqだと。
これをですね、この水でヨーロッパやアメリカでは、普通にコーヒー沸かして飲んでんですよ。
だけど、これが日本は基準が病的に厳しいから、汚染水になっちゃうんですよ。

竹田:ところがですね…

田母神:これは科学的に、これね、どうやってこの基準が決まったかっていうと…

竹田:
ところが、だからそれはですね、幾つがね、上が、安全か危険かなんていうのは、
これはもう議論百出なわけですから、これが正しいと言った時点で嘘吐きになりますよ。
これは色々な意見があるんですから。

加藤:専門家が決めれば良いんだ…

津川雅彦:でも、それは感情論

山本:色んな意見が出てますけど、じゃ、八田さん、どういうふうに思ってますか?

田母神:世界の100倍は厳しいって大体おかしいって。

八田亜矢子:
私自身は原発を今すぐなくすっていうのは、経済の面からも安全保障の面からも難しいっていうのは、
理解出来るんですが、ただ自分の家の隣に出来たら、私は引っ越すだろうなと思います。

竹田:もう三年間…

加藤:隣に作られる事ないよ。

竹田:いや、三年間…

八田:いや、でもそれは私たちの意識であって、今住んでる人たちからしたら、ねぇ、ちょっと。

竹田:
いや、今ねぇ、なくしたら問題って、それ全部動いてるなら分かりますよ。
今、全部止まってんですよ。

加藤:このまま10年も20年も動かさないなんてあり得えない、そんなの。

竹田:三年間ずっと止まってて、全然ね、だってまず全部止まったら…

山本:僕、そこ、そこが聞きたいんですよ。

加藤:違うよ。

山本:今までこの三年間っていうのは、別にショートしなかったですね。

竹田:何の問題もないですね。

加藤:余計な金を使ってますよ。

津川:問題はあるよ。

山本:いやいや、ちょっとじゃ須田さん。

須田:
ただね、僕は一つ問題があると思われるのは、やっぱり小泉さんとね、細川さんの物言いなんですよ。
何が言いたいのかっていうと、原発ってのはあろうがなかろうがね、
要するに脱原発しようが、原発再稼働しようが電力廃棄物って必ず出てくるし、現前はあるわけですよ。
で、それをね、非常に危険な物をどう処理していくのかっていうところにやっぱり政治家は
考えなきゃならないのに、脱原発すりゃ、何でも解決するって、あれはちょっと酷い言い方、

井上:あの言い方は最低ですね。

田母神:核のゴミがいっぱいになるっていうのもなんですね。

山本:え、あれ、嘘ですか?

田母神:嘘ですよ。あのね…

山本:いやいやいや、核のゴミ、嘘…

田母神:
新潟県の柏崎刈羽、あそこは7基の原発がね、平均すると23年置いてるんです。
この原発のゴミは、こう纏めると一体どのぐらいの量になるのか、
10メーター掛け10メーター掛け10メーターですよ。
これ今後ですね、再処理とか考えると、もっと減ってくんですよ。
だから日本中が、私その原発の技術者に聞きましたよ。
日本人は核のゴミでいっぱいになってるっていう人が居ますけど、
いっぱいなるのにどのぐらい掛かんですかと。
「計算した事ありませんけども、何億年も掛かるでしょう」と。

竹田:
いや、それ違うんです。
体積、容積の問題じゃないんですよ。
いいですか、要するにそれをね、核燃料というのは、そのまま野積みに出来ないわけ。つまり…

田母神:その技術が…

竹田:地震が来ようが何が来ようが安全に管理出来るように…

加藤:あるんだって。

竹田:そのプールの中に、隔離されてない…

加藤:もう隔離されてんだよ。

竹田:それ…

加藤:知らないだけだよ。

竹田:隔離して…

加藤:ちゃんと勉強しなさい、もっと。

竹田:隔離して10万年以上も保管しなきゃいけないわけです。

加藤:そんなの駄目だ。

田母神:いや、ちょっとこれ…

竹田:野積みに出来るんですか?

加藤:野積みじゃないってば。あるんだって。

山本:じゃ、じゃ、じゃあ、実際じゃあ、どこにじゃあそれを場所はどこにするんですか?

田母神:いや、その場所は、あのー地下を掘ったり、そのー

山本:いや、だからどこの地下ですか?日本の国内の地下?

加藤:それは政府が今から

田母神:考える…

加藤:やるって言ってるわけじゃないんだ。今から…

山本:じゃ加藤さんの家の地下?

加藤:決まってない。そういう言い方したら、そういう話はまともに出来ないよ。

山本:いや、だって、じゃあ…

加藤:政府が今からやるっつってんだから。

山本:でも、でも、どこ…

竹田:何十年も決まんないじゃないですか。

山本:どこかですよねっていう事に…

竹田:前から、前からずーっとやってて…

加藤:違うんだ、そんな事ない。

竹田:何十年も決まって来なかった。

宮崎:決まってないんだ。決まってないんです。

加藤:CO2の拡散のほうがよっぽど危険なんだ。

竹田:いつ決まるんですか。

加藤:結局、いつかどんどん短くなるんだよ。

井上:×××に保管すりゃ良いんですよ。近づいて来ないですよ、あいつら。

竹田:
上陸したら死ぬようになります。
じゃ、とりあえず×××さんをそこに埋めてみて、出てくるかどうかを試してみません?

山本:
あーた、そういう事言うから、最後に。これ議論がファ~ってなっちゃうんじゃないですか。
いつもファ~ってなる。

宮崎:いや、この人がね、こういう事を言う時には、そろそろもうこの議論はやめましょうというGOサインです。


以上です。


視聴者の「議論が偏り過ぎている」 て声は、別に左とか右とか問題視してないと思うけどな?
そもそも「保守系論客と対峙できる論客」て、パネラーて保守系なん?
「議論が偏ってる」わけやなくて、「事実と異なる」のが問題。
無責任発言のパネラーが単なる「意見」として喋るのは自由やけど、
「嘘」は、左とか右とか以前の問題や。
まぁ、所詮バラエティー番組なんやけど、そやから言うて嘘が許される事はない。

田母神の「放射能事故で死んだ人は一人も居ない」とか、汚染水についての認識は
既にTwitterでも発言してる。



加藤の「CO2の拡散のほうがよっぽど危険」とかは、原発推進派がよく使う言葉やな。
直接的に死ねへんかったから危なくないて理屈は成り立たんし、
放射能を別の事と比較して安全とするのも欺瞞でしかない。
田母神は海外と比較してるけど、汚染水のストロンチウムとかはスルーやし、
そもそも汚染水と飲料水と同じか?
てか、平時と緊急時数値をゴッチャに捉えてるし。
「政府が放射能危ないって煽ってる」て、逆やろ!
田母神の場合は、原発利権云々の立場ていうより、核保有国にしたいのが目的やろ。

田母神は、福島県郡山市生まれで現在は東京在住らしいけど、
是非、福島県に戻って高濃度汚染地域で暮らし、汚染水を飲んでいただきたいw



※参照
厚生労働省 水質基準の国際比較


『吉田調書』—福島原発事故、吉田昌郎所長が語ったもの

そのとき官邸は「福山調書」


2014.05.23現在の諸外国・地域の規制措置




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