7/5(金)、泉田知事と廣瀬の面談が行われ、既に各番組やニュースでも取り上げられてた。
新潟知事は「かなり個性的な発言」…規制委員長
これは、原子力規制委員会の田中俊一委員長の発言らしいけど、
当たり前の発言を「個性的」て表現するお前が個性的w
ほかにも、見出しは
泉田知事、東電社長に不快感~原発再稼働めぐり とか
知事が反発の柏崎刈羽原発、再稼働申請先送り とか、
報ステでは、泉田知事が「激怒」とか、
「不満」や「猛反発」とか、知事の当たり前の意見に対して使う言葉とちゃうわな。
「安全よりもお金を優先するのか」の言葉がかなりクローズアップされて、
2ちゃんでもスレが立ってたけど、まぁ賛否色々。
で、ほんまに激怒したんかをハッキリさせる為にも文字にした。
20130705 泉田裕彦新潟県知事・廣瀬直己東京電力社長面談(本編)
泉田裕彦 新潟県知事:廣瀬さん、ここに初めて来られたのは一年前。
廣瀬直己 東電社長:そうですね。
泉田知事:下河辺さんと一緒に、もう一年になりますね。
廣瀬:
そうですね。ちょうどあの先週、株主総会がございまして、
まさに二年目に入りまして、是非是非宜しくお願いします。
泉田知事:再任おめでとうございます。
廣瀬:有難うございます。
泉田知事:
一年前、下河辺さんと広瀬さんにこういう質問をしましたよね。
「お金と、それから安全どっちが大切ですかっ」えー、質問しましたけど、
広瀬さん、どうお答えになったか覚えてらっしゃいます?
廣瀬:
はい、あのー、まっ、会長がメインに、あのー、お答えになったと思ってますので、
一応あのー、安全をというふうに、あのー
泉田知事:安全第一っていうふうに…
廣瀬:はい。
泉田知事:
言われましたよねぇ。
で、是非お聞きしたいんですけども、大勢の方々がですね、不安に思っています。
こういった中でですね、地元に連絡もせずにですね、適合申請をするという決断をされた背景、
どうしてこういう事になってるのか、説明頂けますか。
廣瀬:
はい、まず、あのーこれはちょっと若干言い訳がましいですけれども、
取締役会で決めた内容は、地元へのご説明をして、その上で、えー、
まっ、出来れば出来るだけ早く申請をするという事ですので、
えー、申請をするという事を、まっ、ちょっと言い訳がましいですけども、
先にあって、そのあと、あとで地元に説明すれば良いよというつもりは毛頭ございません。
ただ、一方で、あのー、取締役会の決議を持って、地元に、まっ、こうしたアポを頂いて、
ご説明をするという、まっ段取りにどうしてもなってしまったというのは、
逆に、当然その分だけ時間がタイトになって、で、まっ、メディアの、あの、
発表もどうしても大きくなりますし、一方であの、ご存知の通り適時開示という、まっ
東京証券取引所のルールがあって、取締役会で決定したものについては、
まっ、速やかに公表しなければいけないという、まっ、これはまぁ、
本当に言い訳でございますけども、そういった事から、こういうバタバタの、えー、
地元軽視というふうに、受け取られてしまいかねないですね、えー、
そういう事を含め、本当にそれについては、もう少しやりようがあったかなというのは、
あのー、反省しておりますけども、まっ、あのー、言い訳がましいですけども、
段取りとしてはそういう段取りで…
泉田知事:
段取りの話じゃなくて、安全第一の会社がですね、
そもそも、この安全性についての説明もしないで、
申請を先にやられた事情を説明して頂きたいんですけど。
廣瀬:いえっ、ですからまだ申請はしておりませんし。
泉田知事:申請をするという意思決定をした事情を説明して頂きたいんです。
廣瀬:
はい、申請をするという意思決定をしたのは、偏に、えー、まっ、
この度、柏崎の6号機と7号機でございますけれども、、それの準備が整ってきて、まず、
それを整わずに取締役会掛けるわけにも勿論、いかないわけですけれども、
まずはそういう事実関係があって、さて、一応、その場、用意は出来ましたよ、
さて、どうしましょうという事で、まぁ、取締役会の席を掛けたという事です。
勿論、あのー、まっ、今日も含めてですけども、おー、
是非、地元には、あー、ご説明をさせて頂きたいし、
ご説明をさせて頂く機会を是非設けさせて頂きたいと思っています。
泉田知事:
ですから、普通ね、どういう物を作ってっていう事を物があってですね、
相談をして頂く、情報をね、頂くっていう事、必要でしょ。
不安に思っている人がいっぱい居るわけですから。
どうしてこの不安の解消に努めないで、
適合申請するっていう事を決められたんですかっていう事をお聞きしてるんです。
廣瀬:
はい、あのー、勿論その説明がその時点で、
もっと十分にしなければいけないというご指摘はごもっともですし、
そこの部分について、我々は反省しなければいけない点、あると思っています。
ただ、あのー、今回まさに釈迦に説法で、ご存じですけれど、の事と思いますが、
今回まぁ、設計の段階で、えー、申請をして、
で、設計に対する、まっ審査を試験からやる、やりますので、
実際のものは当然の事ながら、使用前検査、あーのところでは、あのー、
その通りちゃんと動くものがあるのかという試験にはなるんだと思いますけれども、
まっ、そういう事もあって、まずは今設計段階でのご説明という事に、
どうしてもならざるを得ないと思います。
泉田知事:じゃ、もっと端的に聞きます。何故急いだんですか。
廣瀬:
まっ、取締役会の決定はですね、
えー、繰り返しになりますが、まず準備が出来たという事実がありまして、
まぁ私どもずっと準備をして参りましたので、一つの準備が出来たという事で、
まぁ会社的にですけども、これはあの仰るように地元の方のお気持ちとか、
また、そういうのとは本当にあの違う視点からの決定ですので、
それは一つ、そ、そういう事実はあります。
それを今度は、地元の方にどういうふうにお伝えするか、
どういう時間を取るかという事に関しては、知事仰るようにですね、あのー、
もう少しやりようがあったかもしれないし、まぁ、これからも是非、時間を掛けてですね、
ご説明させて頂きたいと思っております。
泉田知事:もう一回、聞きます。何故急いだのか、背景事情を説明して下さい。
廣瀬:
まぁ、あの、準備を急いだという事の意味になるかもしれませんけれども、
まぁ私どもは、えー、あれだけの大きな事故を起こしてしまって、
で、まぁ、以来、えー、我々なりにですね、事故を起こした当事者、事業者として、
えー、これは本当に口幅ったい言い方かもしれませんけれども、
我々がより学ばなければいけない、事故から学ばなければいけない、反省しなければいけない。
或いは、教訓を知らさなければいけないというのは、当然あると思っていますので、
そうしたものの中から、色々な取組を柏崎に、まっ、あのー、取り入れて参ってきたわけです。
まっ、したがって、そうした準備が、まっ、出来たというのが一つの事実です。
まっ、それに対して、どうして急いだのかという事は、
えー、勿論、あのー、事実が明らかになってきて、こういう対策が必要だと、
こういう事をやっておかなきゃいけないというのが出てきているわけですので、
それを速やかに柏崎に取り入れていくという事から、まぁ、こういう事になっているわけです。
泉田知事:ん?審査の順番ていう事を気にしたんじゃないんですか。
廣瀬:審査の順番てのは第一グループという意味ですか。
泉田知事:(頷く)
廣瀬:
勿論、あのー、我々は、あー、申請させて頂く以上、あのー、
当然その準備が出来たから審査するわけですので、
そのあと、まっ、これは規制庁のご判断なんで、我々は如何ともし難いところありますけれども、
申請、準備が整えば申請するというのは、普通、必須の事だなぁというふうには思ってます。
泉田知事:うん、だから、地元に説明してから取締役会に掛けても良かったでしょ。
廣瀬:いやっ、これは…
泉田知事:何故急いだんですかっていう事を聞いてるんです。
廣瀬:
まぁ、あのー、今回の決定は大変重い決定ですので、
いわゆる根回しとしてですね、まだ取締役会の決定は出来ていないけれども、
実はこうこう、こういう事だから、まぁ、宜しくお願いしますよという事は、
まっ、出来たのかもしれませんが。
ただ、まぁ大変重い決定ですので、我々としては取締役会の決議があって、
で、えー、それに基づいて、それ以降動き出してというのが、あー、現状でございますので。
泉田知事:
廣瀬さん、本当のことを言ったら良いじゃないですか。
何故急いだんですか。根回しもしないで。
廣瀬:
いや、ですから根回しについては、あの、まぁ反省すべき点はあったかもしれませんが、
ただ、まぁそういう段取りで、してきたわけで、
えー、今まさに今日こうしてお時間を頂いているのもですね、えー、
まっ、こういうのを根回しと言わないと思いますけれども、おー、説明させて頂くと。
泉田知事:急いでますか、急いでませんか。
廣瀬:申請をという事ですか。
泉田知事:他の説明も含めて。急いでますか、急いでませんか。
廣瀬:まっ、時間を頂ければ一生懸命説明をしたいと思います。
泉田知事:
いやいや、そんな事を聞いてるんじゃなくて、
急いでいるのか、急いでないのかって聞いてるんです、東電として。
廣瀬:ご説明はでき、出来れば、あのー、やらして頂きたいと思ってます。
泉田知事:申請を早くやりたいと思ってますか。
廣瀬:ご地元の、勿論ご理解頂ければ、あー、早くやりたいと。
泉田知事:何故早くやりたいんですか。
廣瀬:準備が出来てるからです。
泉田知事:準備がで、どうして準備が出来てると早くやりたいんですか。安全とスピードと。
廣瀬:
ええ、ですから我々は、我々のまぁ今回、まっフィルターベントもそうですし、
色んな対策はですね、まぁ逆に言うと、新規制基準が出来る前に、かなりの、まっ工事を
始めてきているというのはあります。
したがって、我々の考えで色々な対策を取ってきたつもりですが、
それが本当に果たして今回の新しい規制基準に適合しているんだろうかというのは、
非常なる、あのー、じゅう、重要な、あー、ポイントだと思ってます。
泉田知事:
じゃあ、もっと聞きましょうか。年度内の黒字化っていうのを意識しましたか。
金融機関からの融資っていうのを意識しましたか。
廣瀬:
勿論、経営ですので、今回の事と全く別の話としてもですね、えー、
それは絶えず意識してます。
泉田知事:という事は、不安を解消する安全よりもお金を優先したって事ですね。
廣瀬:
いえ、そう、そういうふうに、一つ一つでこう視点を、あのー、因果関係というか、
あー、歴史関係が、あのー、全部決まってるわけではないと思いますので…
泉田知事:じゃ、もう少し分かるように説明して下さい。
廣瀬:
勿論、私は経営者ですので、今、知事が仰ったように、えー、まっ、黒字化しないと、
まぁ、3期連続の赤字というのはなんとしても避けたい。
泉田知事:
という事なんですよね。
つまり、下河辺さんと廣瀬さんが一年前で、お話をした安全優先というのは、
嘘を吐きましたって事ですね。
廣瀬:いいえ、安全かどうかを確かめて貰うのが、あー、今回の申請だという…
泉田知事:だから、じゃあ、何故急いでるんですか。
廣瀬:ですから、準備が出来てきて…
泉田知事:
いや、だから、準備が出来るっていう事と、
それから、不安を解消して安全を確保するっていう事は違うわけでしょう。
廣瀬:
ですので、その点についてはですね、まだ、あー、申請もしておりませんし、
これから、まさにこうした時間をですね、頂きながら、あー、出来るだけ、えー、
そうした不安を抱いて頂かなくて済むようにですね、
我々として、しっかりやっていかなければならないと思ってます。
泉田知事:
廣瀬さんが記者会見をしてる時に、秘書課にはどういう連絡が来てたかご存知ですか。
新潟県の秘書課に。ええ。
もう一度再任をされたんで、就任のご挨拶に伺いたいっていう話がきてました。
今、廣瀬社長が説明してるのは、フィルターベントの適合申請をしたいっていう、
説明をしたいって言われてるんですけど、アポを取る時に、嘘を吐けと指示をしたのか、
会社全体が嘘を吐く体制になってるのか、どっちですか。
廣瀬:
あのー、アポを最初に入れさして頂いたのは、先週の水曜日か、木曜日か、その頃だったと思います。
ですので、まさに株主総会が終わって、私ども二年目迎えて、
で、金曜日に福島県に同様の主旨でご挨拶に伺ってという流れでアポを入れさせて頂きました。
で、まぁ、あのー、取締役会の決議が、あー、2日の火曜日ですので、
勿論、そのおー、まぁ、アポがたまたまという事はあったかもしれませんけれども、えー、
そこで、そうした話もさせて頂く必要が出来たという事です。
泉田知事:
んー、答えになってないんですけど。
新潟県に対しては、就任のご挨拶に伺いたい、再任のご挨拶に伺いたいと。
でも、今お話しされてるのは、適合申請の説明をしたいって言われてるんです。
何故、違うんですか、理由が。
廣瀬:
はい、ですから、あー、地元に対してですね、極力早く、せっ、丁寧なご説明をする必要があるのは、
まさに我々も考えてるところですので、まっ、今日こうしてお時間を頂いて、
なかなか、知事にもお会い出来ませんので、えー、柏崎市も村もそうですが、
あー、こうした機会にですね、えー出来るだけ、各地元に対してのご説明をさせて頂きたいと…
泉田知事:
いや、だから何言ってるか分からないんですけど、
時間を取る為に、どうして真実を言わずに違う理由を言われるんですか。
廣瀬:
いえ、ですので、先週の木曜日か金曜日の段階、あ、水曜日か木曜日の段階で、
私どもはまだ決議をしておりませんので、えー、あの、当然、えー、再任のご挨拶の、
おー、アポを入れ…
泉田知事:提案する気もなかったんですか。
廣瀬:
まぁ、あのー、正直なところを申し上げますと、今回の取締役会は本当にかなりの短期間で、
えー、まっ、準備が整ってきたというのがあって、えー、
それがそのー、おー、もうまぁ、秒読み段階に入ってきたというのはあるとは思いますけれども、
その時点では決まっておりませんので、えー、まっ、そうした事で、えー、
逆にアポを入れる事もまさにそれこそ虚偽になってしまいますので、えー、それは出来ませんし、
えー、仮にそういう動きがあったとしても、そういうアポの取り方は難しいと思っています。
その時点で明らかなのは、株主総会が終わって、私が二年目に入るという事でしたんで、
それでアポを取らして頂いた。まっ、狡いと言えば…
泉田知事:
つまり、つまり、廣瀬さんからは株主総会で二期目に選任されたので、
挨拶でアポを取れっていうふうに指示を出されたという事ですね。
廣瀬:当時は、先週はそういう事です。
泉田知事:そういう事ですね。
廣瀬:はい。
泉田知事:
でも心の中では、急速に進めて取締役会に掛けようっていう気持ちがおありだったという事ですね。
廣瀬:
いいえ、それもまだ、まっ、そ、そこはですね、あのー正直、えー、
それは社外取締役のご意向もありますし、私の一存だけでは決められない状況でもありますので、
まっ、そこは何とも申し上げられませんが、ただ、えー、2日の決議を以て、
えー、まぁ、あの、アポ、アポイントの、おー、中身と言いますか、目的を、あのー、まぁ
私ども都合良くですね、こちらに対応させて頂こうとしたのは事実でございますので、
それについては本当に申し訳ないと思いますが、
ただ、先週からそういう事でのという事では、それは、あのー、そういう事ではなくて、
先週は先週で、えー、その段階で決定していた私が二期目に入るという事を以て、まずはご挨拶。
それに、それをまさに、実際に福島でもやらして頂いた、金曜日にですね、やらせて頂いたという…
泉田知事:
んー、だから、昨年のね、下河辺さんと一緒に来られた時の
安全とお金どっちが大切ですか、安全を大切にします、真摯にお答え頂いた言葉が
嘘だったわけですか。
廣瀬:いえいえ、それは、そんな事はない。私どもこそ…
泉田知事:
アポイン、ちょっと最後まで聞いて下さい。
アポイントを取る時も、再任のご挨拶と言って取りながら、本当は下心を持ってたっていう事でしょう。
廣瀬:いえいえ、ですので繰り返しになりますが、私ども、おー、せん、あのー…
泉田知事:カメラ回ってますからね。
廣瀬:はい。
泉田知事:
これ、国民が聞いたらどう感じるかっていう事ですよ。
東京電力は嘘を吐く会社だと、トップが先頭を切って嘘吐く会社だっていうふうにしか伝わらないんです。
廣瀬:
いえ、ですのでそれは是非、誤解を解いて頂きたいと思いますが、
先週の段階で、えー、とりし、あのー、株主総会があったわけですから、
その時点ではっきりした事しか私どもとして申し上げられないし、
その時点で確かに、えー、アポイントを頂いて、まぁ、アポイントの日にも言ったと思いますよ。
まさに、えー、福島県では、金曜日に、私、知事にお会いしに伺ってますので、
その段階では、勿論何も決まってないわけですから、
まさに、えー、ご挨拶、二度目のご挨拶という事に、まっ、なってるわけです。
泉田知事:東京電力は約束を守る会社ですか。
廣瀬:是非そういう会社で、えー、ありたいと思ってますし、そういうふうに毎日やってる…
泉田知事:ありたいけど、破る事もあるんですか。
廣瀬:いえいえ、そういう事はないようにしたいと思っております。
泉田知事:約束は守るんですか。約束は守る会社ですね。
廣瀬:はい。
泉田知事:
そうしましたら次に、お聞きしたいんですけど、昨日ペーパー差し上げましたが、
安全協定っていうのは、県と東京電力のお約束です。
無論、事前了解なしに申請はしませんね。
廣瀬:
ですので、えー、それについては、まぁ、あのー、
昨日申し入れのあった一番にあると思いますけれども、
これはあのー、まっ、フィルターベントのお話というふうに理解しておりますが、
あー、知事、いー、日頃から仰ってるように、フィルターベント、まぁ、
勿論、フィルターベント自身が、まぁ、使ってはいけない設備でありますけれども、
まだ、まさに使わなければいけない状態になった時には、あー、い、い、
いかにこう量を下げるとはいっても、地域の住民の方に、えー、大変な影響を与える設備ですので、
それをどう使うかという事は極めて重要な事だと思っております。
ましてやそれはまさに地元の、おー、地域の、おー、特に自治体の、おー、
オペレーションに非常に大きく関わりますので、
それに、点については、これからもよーくですね、相談さして頂かなければいけないと思ってますし、
えー、まっ、んまっ、使わない設備ではありますけれども、
そういう設備が使うという状態になるまでにはですね、
それはしっかりと詰めておかなければいけないというふうに思っています。
泉田知事:事前了解なしに申請はあり得ませんね。それはお約束を破る事になりますよ。
廣瀬:
それでまだ、ちょっと途中なんですけども、おー、そうしたその使い方の面について、えー、是非、えー、
知事その、ご相談さして頂きたいし、また地元の自治体の、逆に取組についてもですね、
反映さしていかなければいけないと思います。
一方でですね、いわゆる設計のハードのほうの話がございます。
これについては、あー、まさに規制庁が、あ、規制委員会が新しい基準でハードを、まっ、まさに決めて、
来週の月曜日から、それが施行される事になっています。
したがって、そこで、えー、それがまず合ってるのかどうかというのを聞いて、
その中で、それと同時といいますか、それと並行して、えー、
県の技術委員会なり何なりで、えー、こちら側の設備面からの、おー、チェックといいますか、
あー、その確認事項もして頂けるという事は可能なんではないかなというふうに思っています。
泉田知事:
東京電力は、トラブル隠しを起こしてですね、社会的信用を失いました。
柏崎刈羽原子力発電所、職員の皆さん含めてですね、
その後、信頼回復をする為にどれだけ苦労されたか、ご存じでしょうか。
で、県との間でもちゃんとやり取りが出来るように、
ホットラインだってちゃんと繋がるようにっていう事で、免震重要棟、
あれ2007年の中越沖地震の時に、ホットラインが繋がらなかった事から、
作ってくれという事で、作って頂いたわけですね。
新潟に作ったから、たまたま福島に作ったわけですよ。
あれがあったからこそ、東京が今住めてるわけですよねえ。
廣瀬:ほんとにあの、その時は…
泉田知事:
それだけ真摯に現場の人が苦労しているのに、
トップが嘘を吐いたり、約束を守らないっていう形で信用を失ってったら、
その人達の苦労、どうなるんですか。
そういう事を考えませんか。
廣瀬:勿論、あの、あの…
泉田知事:もう一回聞きますよ。東京電力は約束を守る会社ですか。
廣瀬:是非、守りたいです。
泉田知事:という事は、事前了解なしに申請はあり得ませんね。
廣瀬:
いえ、ですので、えー、私が先ほど申し上げましたような方法はあるのではないか、
それについては是非知事の、おー、まっ、ご意見も伺いながら、
そういう方法もあるんではないかというふうに考えてるところであります。
泉田知事:
あの、今、問われてるのは東京電力の信頼性なんです。
嘘を吐くのか吐かないのか、約束を守るのか守らないのかっていう、
これね、どういうところで議論して貰うかっていう技術的な話じゃなくって、
信用出来る会社なのかどうかっていう事を伺っているんです。
何故、嘘を吐くんですか。
廣瀬:
いえいえ、勿論嘘吐いてるつもりは毛頭ございませんし、
私どもが取り組んできた取組を私どもなりに、やっていったんでは仰る通りです。
えー、信頼がない。
したがって、えー、規制委員会なり、そうしたその第三者機関ですね、
しっかりとした機関に、えー、チェックをして頂くという事は本当に必要だと思ってます。
泉田知事:約束破りませんね。
廣瀬:ですので今そのー、フィルターベントの、おー、審査とそれから事前了解の順番につきましては…
泉田知事:そういう事聞いてるんじゃなくて、約束は守りますかって聞いてるんです。
廣瀬:勿論、約束は守りたいと思います。
泉田知事:じゃあ、ちゃんと事前了解取って下さい。
廣瀬:えー、ですので、事前了解の取り方について…
泉田知事:それはあとです。まず事前了解取るって明言して下さい。
廣瀬:ですので、今、今日ここに、えー、来て知事とお話しをさして…
泉田知事:明言出来ないんですか。
廣瀬:ですので、そこをですね、是非、知事にご了解頂けないかというのが我々のお願いで…
泉田知事:だから、信頼出来る会社かどうかが重要なんで、約束を守る気はあるんですか、ないんですか。
廣瀬:
ですので、あの、繰り返しで申し訳ございませんけれども、
その私どもが、あー、お願いする事前了解は取るんです、勿論取るんです。
その事前了解の取り方について、こういうやり方でどうかという…
泉田知事:それも時期の問題ですよ。
廣瀬:勿論、時期の問題。
泉田知事:申請してからなんていうのは、事前了解って言いませんからね。
廣瀬:ですので…
泉田知事:分かってますね。
廣瀬:
はい。ですので、今申し上げたように、一方では規制委員会も既にスペックも出ております。
強度も出ております。
それに合ってるか、合ってないかっていうのは、一つの、まぁ、判断基準はあるわけです。
それを一方で、えー、まっ、審査をしつつ…
泉田知事:我々は事前了解とみなしません。事前了解、取って下さいね。
廣瀬:
そこについては是非、あのー、私どもも、おー、まっ、引き続きそこの順番というんでしょうかね、
えー、同時性というか、並行性については、是非我々としてもお願いしたいと思います。
泉田知事:事前了解です。平行じゃありません、同時じゃありません。約束守りますか。
廣瀬:事前ですか。
泉田知事:うん、事前了解です。
廣瀬:事前…
泉田知事:協定には事前了解と書いています。
廣瀬:まっ、しかし今回の、おー…
泉田知事:約束を破る会社っていう事ですか。
廣瀬:
いいえ、そ、そこ、そこはですね、えー、是非、あのー、私どもの、あのー、
考え方をお聞き頂きたいところですけれども、
そのー、今回の、おー、まぁ、新しい基準に基づいて、今までに全くない設備をこれから作っていく、
それを全く、その設備についても、もう本当にそのまさかの時に使う設備でという事で、
そういう特殊事情の中でですね、今回こうした、あー、まっ、手続を今踏もうとしてるわけですんで、
そこについては是非、その、我々の、そのー、まっ、順番といいますか、
同時並行的に進めて頂くっていう事は、あー、可能なんではないか、
或いはそれで、大きな問題は生じないんではないかと思います。
泉田知事:
事前了解ですって、何度も言ってます。
お金と安全はどっちが重要ですかと聞いた時に、安全ですってお答えになった。実は嘘だった。
廣瀬:いえ、ですので…
泉田知事:で、約束は破る会社、これじゃあねぇ…
廣瀬:規制委員会に…
泉田知事:信頼出来ないでしょう。
廣瀬:審査をして貰う事は、安全を確保する為に審査して貰うもんだと私は思っております。
泉田知事:じゃあ、一つ聞きます。
廣瀬:はい。
泉田知事:
2007年の中越沖地震のあと、トランスから火を噴きました。
その時に、東京電力がどう説明したかもう一回言ってみて下さい。
廣瀬:ちょっと私今、その時の、あのー、あれでないんで、つまびらかに、さっとお答え出来ませんけれども。
泉田知事:
土台が建屋と離れてたんです。
だから、パイプが離れて、そこから漏洩した物に火がついて火事になりました。
だから、我々は二度と起こさないように、パイプと建屋を一体化しますという説明を頂きました。
廣瀬:はい。
泉田知事:今度のフィルターベントの設備は、なんと驚く事に建屋と一体化してないじゃないですか。
廣瀬:ただ…
泉田知事:あの時の説明となんで違うんですか。
廣瀬:
建屋とフィルターベントの設備のそれぞれの土台は、同じ土台に建ってますので、
いわゆる、不当にこっちとこっちがずれて動くという事はないように設計になってます。
泉田知事:だってそれは、地盤にっていう事であって、建屋と繋がってないんで…
廣瀬:まっ、地盤、地盤を通じて同じものの上に建っているという事です。
泉田知事:
地盤、地盤を通じてって言ったら、こないだのトランスだって地盤を通じて、
そういう事になったわけじゃないですか。
廣瀬:
いや、あれは、あのー、その、間のその繋いでいた部分、部分が、そもそも同じ地盤に建っておりませんし
泉田知事:東電というのは詭弁を弄する会社なんですか。
廣瀬:いえいえいえ、事実を申し上げてるだけです。あれは同じ地盤に建っておりませんので、当然…
泉田知事:信頼をね、獲得する事と、お金の話とどっちが大事なんですか。
廣瀬:繰り返しますけど、信頼回復しなければ、お金の話なんか出来ないと思ってます。
泉田知事:でしょう。じゃあ、約束を守って下さいね。
廣瀬:
はい、ですから、我々としても安全を確保する為に、えー、規制委員会に、
えー、その旨をチェックして頂きたいというふうには、是非強く思ってるとこです。
泉田知事:だから、事前了解取って下さいって言ってるんです。何故事後になるんですか。
廣瀬:いえ、事後ではなくて同時に出来るのではないかっというふうに考えさして頂いて…
泉田知事:事前にやって下さい。約束です。約束破るんですね。
廣瀬:いえ、同時にさして頂くとどういう、その…
泉田知事:
昨日ね、ペーパー差し上げましたけど、
福島第一原子力発電所のベント状況の説明は、今日頂けるんですか。
廣瀬:はい、用意して参りました。宜しいですか。
泉田知事:どうぞ。
東電 原子力技術担当者副常務 姉川尚史:
原子力の技術担当の副常務にこの度なりました、姉川から説明をさせて頂きます。
2枚の資料をお手元にお配りしましたが、1枚目こちらの形ですけれど、
これは福島第一事故の直後、ベントをしたその回数が1号機、2号機、3号機について書かれています。
で、1号機が2回、2号機が2回、3号機が9回。
初回操作、それからその途中で再び閉まったとか、
機器の不調で再び弁が閉鎖したという状況があって、再開をした操作が書いてあります。
で、これについてご質問は、通報、公表の状況がどうであったか、
それから、これを決断した責任者は誰であったかというご質問です。
まず、決断の責任者ですが、プラントの状況を踏まえて、現地の所長が行ってます。
所長が最終判断者になってます。
それから、通報、公表については、1号、2号、3号、それぞれ初回の時に通報を実施し、
公表も行ってます。
この表では念の為にですね、実際ご存じの通りベントが上手くいったものもございまして、
なかなか開かなかったものもあります。
開いたか、そうでなかったか分からないものもあります。
それをベントの成否として、右側に書かせて頂いてます。
これがご質問に対する直接の回答でございます。
泉田知事:実はね、聞いてるのはそういう事じゃなくて、通報する責任者は誰ですかと。
姉川:通報の責任者は現地の所長でございます。
泉田知事:
で、それで誰にお伝えをして、実際、避難が終わったかどうかの確認っていうのは取ったんでしょうか。
姉川:はい、それはですね、あの、通常の手順はオフサイトセンターに連絡するんですが…
泉田知事:いやだから、事実関係で良いんです。オフサイトセンター機能してないんだから。
姉川:
はい、あの時はオフサイトセンターが機能しておりませんので、
各役場の避難に同行している当社の社員がおります。
その社員に対して、避難の状況がどうかという事を確認を取ってから、調査を致しました。
泉田知事:3月12日の10時過ぎには避難、終わったという確認が取れたんですか。
姉川:
3月12日10時には、避難の確認が取れましたが、
実際はご存じの通り、双葉病院にまだ避難が出来ていない方が居ましたので、
完全に、結果的には取れてはおりませんが、
その時には、連絡が入ってきた時には「避難が完了した」というふうな連絡を受けて
調査に出しております。
泉田知事:風向きっていうのは時間によって変わるのに、何故初回しか通報しないんですか。
姉川:
あっ、それはですね、ベントをこれやりますと、格納容器の圧を逃がす為にやってますんで、
特に再計算の作業をしておりません。
で、なんで再開したかというと、エアーの抜けでありますとか、
コンプレッサーの不調で再び閉まりましたから、それを開ける試みはしたという事で、
それは前回から一連の動作という事で、再びの通報はしておりません。
泉田知事:特に、東京都でペットボトルを配るほど、大量の放射性ヨウ素が飛んだでしょう。
姉川:はい。
泉田知事:で、成否不明ってどういう意味ですか。
姉川:
あっ、それはですね、2番目の表をページを見て下さい。
これはですね、その時の東京で線量が上がった時なんですが、
1ページ目の最後の3月20日、3号機の11時過ぎ、これはベントを行う努力をしているんですが、
成否不明というのはですね、ここで圧が抜けておりません。
それから周辺でモニタリングしてるんですが、モニタリングの線量は上がっておりません。
全く開かなかったとも言えないんですが、
あの、有意なベントが再開したという手応えは得られていません。
したがって、我々はこれは3月20日のものが東京に回ったんではないと思っています。
えー、じゃあ、どこから来たのかというのになりますが、
我々は、それは2号機のものだと思っておりまして、
これもご存じの通り2号機はウェット・ウェルベントが出来なかった為に、
格納容器から直で蒸気流に乗って外に出ております。
約、1号、3号に比べますと、100倍以上のヨウ素が出ております。
これは3月15日以降も、量こそ減りましたが、コンスタントに継続して出ていたと思われます。
それが、このーおーおー、あの、東京で上がった時には、ここにグラフにちょっと書かせて頂きましたが、
これ、ちょうどですね、福島のほうから気流が東京を通過中に降雨がありました。
その為その降雨によって、ヨウ素が落ちた。
ちょうどその降雨の量と、線量が上がっている、これ上側の点々の図なんです。
バッテンの図なんですが、同期しておりますので、それも含めて我々は、
これは2号機から継続的に出ていたものが、
東京を通過中に降雨の為に落ちたものだというふうに解釈しております。
泉田知事:敷地境界で線量が上がったでしょう。
姉川:えー、何日の事でしょうか。
泉田知事:20日、21日。
姉川:えー、20日、21日、えーっとですね、21日か、22日、ちょっと記憶が…
泉田知事:
つまり、ペットボトルを配る直前に、大量の放射性物質が飛散して、
我々新潟に居て、北からだんだん放射性物質が南下してるのは、
それぞれのポストの発表数値で認識してました。
姉川:はい、で…
泉田知事:その時に警告しましたか、世の中に。
姉川:えっ、あのですね、20日には上がっていません。で、あの時の線量は私の記憶では、にじゅう…
泉田知事:ごめんなさい、じゃあ21でいいです、21で、はい。
姉川:はい。で…
泉田知事:上がった時に警告しましたか、世の中に。
姉川:えっとですね、それは申し訳ありませんが、私、今、記憶しておりませんので、確認させて下さい。
泉田知事:
してないはずなんですよ。
警告一切なしに直接ですね、水道施設からヨウ素が検出をされるっていう事なんです。
だから、一体情報伝達ってどういう責任者で、どういう過程でやったんですか。
姉川:
あの、まっ、その点については、あの、全般としてですね、
当社の情報伝達が非常に稚拙だったという事は、肝に銘じて反省しておりますので、
あのー、その時の事について、あー、改めて弁解を申し上げるつもりはございません。
泉田知事:
という事は、ベントの設備で放射性物質を放出するものをね、
作ろうっていう時に、チェックして貰いますとか、メカニカルの話じゃないでしょう。
姉川:仰る通りです、機械が合わすだけではないです。
泉田知事:でしょう。事前了解を取って下さいね。
廣瀬:ですので、ですので、あのー…
泉田知事:話が噛み合わないんだったら、どうぞお引き取り下さい。
廣瀬:
あの、是非あのー、私ども、あのー、まっ、今日のご説明は、あのー、
一部不十分なところはありましたけれども、是非あのー、また、知事にですね、お時間頂いて、
何度でも参りますんで、是非あのー、ご説明をさせて頂く機会を、
また、当然、柏崎市や、刈羽村にも参るつもりでございますけども、
是非頂きたいなというふうに思ってます。…宜しくお願い致します。
泉田知事:
何度も申し上げますけど、
嘘を吐かない、約束を守る、これがスタートラインだと思いますよ。
廣瀬:
はい。ですので、是非あのー、今回の状況を鑑みてですね、えー、やり方を、おー、
ご相談させて頂きたいと思ってますんで…
泉田知事:ご相談出来る相手になって下さいね、まずね。
廣瀬:是非、あのー、宜しくお願い申し上げます。
以上です。
会話がカメラのシャッター音にかき消されるぐらい凄い報道陣の数。
面談では、報道されてるような激怒もないし、穏やかに会話してるけどな?
泉田知事は一貫して「再稼働の議論はしません」と発言してる。
これは、今回に限った発言ではなく、今まで記者会見等で質問されても
必ず、こう発言してる。
「福島原発事故の検証・総括が先だと思っていますし、それが行われないうちは議論しません」
「福島事故の検証をせずに基準を作れるわけがないのです」
だから、「再稼働の議論はしません」と、いつもブレてない。
泉田知事の発言どおり、安全とか危険とか以前に、
まずは、福島原発事故の事実が知りたい。
まだ事故が収束したわけでもないし、まだ続いてる汚染の状況、
SPEEDIの公表について、補償について、もうその他諸々色んな事が不透明なまま。
泉田知事の発言の一部だけ切り取って、報道され、賛否両論、批判もあるけど
泉田知事は、何もかもゴッチャにして発言してるわけではない。
原発の必要性について、事前了解について、再稼働について、
それぞれ切り分けて発言してる。
新潟県知事の原発安全審査への反発に甘利大臣「誤解している」
泉田知事と東電の面談後に、甘利大臣が原子力規制委員会について
「再稼働の判断をするのではなく、安全であるか否かの判断をするところだ」と発言。
これは、誤解してるのは甘利大臣のほうでは?
規制委員会は、安全基準なんて言うてへんけどな?
事故は起こるていう前提で作ってる「規制基準」
これに関しても、泉田知事は7/11(木)の会見で
「何を懸念しているかを含めて甘利大臣にはご説明したいという事で申し入れをしました」と発言。
※参照
6/19(水)公表
新規制基準決定に係る知事コメント
7/2(火)公表
柏崎刈羽原子力発電所の審査申請についての知事コメント
7/4(木)公表
柏崎刈羽原子力発電所の安全性の確保についての申し入れ
知事が、東京電力株式会社廣瀬社長と面談します
7/11(木)泉田知事定例記者会見要旨
質疑項目 ・原発関連問題について
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