2013-03-14

1mSv問題と瓦礫 3/10(日)たかじんのそこまで言って委員会と「消えた震災がれきの謎」


3/11(月)読売新聞
避難者帰還へ線量ごとに安全指針…政府が年内に

避難者の帰還に向け、放射線の年間積算線量に応じた安全指針を作るらしい。
民主党政権時に、長期的な除染目標の為に年間積算線量を1mSvに下げたのが
事実上の安全基準と受け取られ、帰還の障害になっているためだ」
やて。
で、除染基準の目標1mSvはそのままやけど、
「新たな指針は、年間積算線量が5ミリ・シーベルトや10ミリ・シーベルトなど、
線量の段階ごとに、安心して生活するために必要な対応策を示す」
らしい。
積算線量を変更したら安心して生活出来るようになんの?
この1mSvについて、3/10(日)放送「たかじんのそこまで言って委員会」で、
津川雅彦が発言してたのは偶然?
『気になるこの人のこと全部教えちゃいますSP』と題しての内容やったんやけど、
震災復興についての部分だけ、一部文字にしとく。



【根本巧氏 震災復興 進む?進まない?】
山口もえ:進む もう2年経ちますよ
井上和彦:進む 自民党政権で速くなったがマンパワーが必要
宮崎哲弥:進む 今からでも東北に移転すべし
津川雅彦:進む 安倍総理の復興への意欲
加藤清隆:進む 民主党政権時より100倍まし
竹田恒泰:進む ・情熱 ・問題解決能力 ・行動力
村田晃嗣:進まない 制度設計に問題
ざこば:進まない 誰が大臣をやっても時間はかかる

辛坊:明日3月11日で、もえちゃん、丸2年と、もう2年経ちますよ

もえちゃん:
2年、何やってたんだって思いますね。
ナントカ本部、ナントカ本部立ち上げたって、だから何なんだって思います。

井上:
昨日も電話でも話をしてたんですけど、地元のほうで、被災地のほうのですね、
復興のスピードっていうのが、安倍政権になって一気に進んだらしいんですよ。
今まで、この瓦礫どこへ持って行くんだろうって思ってたものが
もう、あっという間になくなって、という状況らしいんです。
ただマンパワーが、圧倒的に足りないというのは、これは向こうでも言っております。

辛坊:
聞くとですね、仕事はいっぱいあると。もの凄い勢いで仕事がある。
特に建設工事の、今まで7,000円ぐらいの日当だったやつが、今倍になってても
それでも人が集まらない。

宮崎:
要するに、例えば福島なんかで漁業やってて、船を出しても全然事実上売れないわけですよ。
結局、漁業から土木建築業に転じる人は居るんだけれど、
これどう考えたってサステナブルじゃないですよね。

井上:
そうです。だからやっぱり日雇いの何年先まで保証されてるか分からないという、
非常に不安定な状態になりますもんね。

宮崎:
やっぱり地場で、ちゃんと産業を再生していく、以前のような同じような事が出来なくても
その場所で、ちゃんとやっていけるような新しい産業を作り上げていくっていう事でないと、
復興にならないわけ。
復興庁というのは、ワンストップ化っていうのが一つの、色んな省庁に回らなくても、
迅速に許認可なんかを出したりして、或いはお金を、予算を割り当てて、
迅速にこの物事を処理して復興のスピードを速めていきますという為に、
わざわざ復興庁作ったわけ。でも現実には、そうなってないわけですよ。
私はね、やっぱりね、今からでも遅くないから、復興庁の本庁を東北に移転すべき

津川:もうしてるんじゃないすか。

宮崎:いや、本部が残って、本庁自体が残ってます

辛坊:本庁は、まだ霞ヶ関のまんまですね。

村田:
今皆さんが仰ったような事ですよね。縦割り行政の問題ていうのはずっと残ってるわけですから。
山口さんが言われたように、ナントカ本部とかね、そういうものを幾ら作ったところで、
実際どうなのかなあというのと、それからもう一つは、
さっきのアベノミツックスの事でもそうですけど、私が危惧するのは、政権交替によって、
安倍、自民党政権に、恐らく実態以上に過大な期待が高まっているという事はですね、
後々になると、私は危ない事になるんじゃないかっていう、
やっぱり危機管理ってよく言われるけど、期待をコントロールする力っていうのは、
政治にないと、期待管理能力ってないとですね、
大きな失望を生むんじゃないかなあという気はします。

ざこば:
僕はもう頭から進まないて思ててん。
それは、何でか言うたら、なんか政府がどうのこうの言うたって、
やっぱり一番大事なんは、その土地に住んでた人の気を憂慮してあげないかん、
向こうも我慢して貰わな困るけど。

津川:
しかし、今度の根本さんは福島に住んでて、ずっとその議院バッチ外してから、
ずーっと今日まで、地元でね、頑張ってた人が、だからその、そういう意味で、
地元の要求ってのは、全部掌握してると思いますよね。

加藤:
民主党政権時代にですね、大臣がコロコロ変わったポストが幾つかあるんですが、
一つは防衛大臣、それから拉致担当、三つ目はこの復興担当なんですよ。
名前、覚えてないでしょ?あんまりしょっちゅう変わるから。
で、無能なヤツばっかりなってたから、進まないのは当然なんです。
今やってるような事は、2年前に直ぐ作らなきゃいけない
権限持った大臣が、いきなり現地に行って、決済出来る体制取らなきゃいけなかったのに、
四の五の四の五の言ってる。全然出来なかった。

辛坊:民主党政権時より100倍まし。

加藤:
100倍ましでしょ、だって。
根本匠さんて人、僕個人的に知らないけども、間違いなく100倍ましです。

もえちゃん:100倍以上だと思います。

(略)
津川:
震災復興でね、僕は強調したいのは、やっぱりね、
復興が進まない、つまり福島の人たちが戻れない、一番の現況はね、1mSvです
これにしないと戻れないと言ってる
あの民主党が決めたあまりにも低い放射線のレベル
あの辺がガンになると僕は思ってますね。

※注:「ガン」は「病の癌」ではなく、1mSvが原因で帰還出来ないという意味

宮崎:これは、放射線の本も出しておられる辛坊さん、どう考えてますか。

辛坊:
えー、証明出来ないんですね。
証明出来ないから、一応その一番世界的に認識されてる数値
ここまでは絶対に安全だと断言出来るところを基準にしてるという事ですから、
これを緩める事は出来るでしょうけれども、ただそれをするべきかどうかに関しては、ん…。
緩めたからといって、じゃあ帰る気になるかっていう問題がありますから。
それより問題なのはね、やっぱり復興庁なんですよ。
これは、前政権の話ですけどもね、ある被災地で、福島第一原発の近所の所の、
市長さんがですね、どうにもこれ放射能の除染は出来ないと、農地で。
市街地みたいに簡単じゃないと。じゃあ、ここ太陽光発電だったら、収入も入るしっちゅって、
農地転用の許可を求めたら、農水省は駄目、ほかの役所も全部駄目
今まで本来は、復興庁ってのはワンストップサービスだから、
そこに復興庁に相談に行ったら、後は復興庁が各省庁の調整をしてくれるはず。
ところが、復興庁何やってるかというと、今までなら農水省だけ交渉に行ったら良いのが、
復興庁とも交渉しなきゃいけなくて、ワンストップどころか、ワンステップ増えただけだ。
だったら復興庁は、ある意味省庁よりも上という横断的な、なんか超法規的な力ぐらい与えないと。

(略)

辛坊:
私もこないだ、陸前高田とか、南三陸とか、全く進んでない、やっと瓦礫が取り除かれて、
瓦礫がね、この半年ぐらいで一気になくなったんです。
だけどまぁ、いわゆる更地がザーッと続いてる状況、何も変わってないちゅうか、
進んでないちゅう、まぁそういう状況であります。


─以上です。
津川の発言により、『1ミリシーベルト問題』として
『もともと民主党政権は、ICRPの基準に沿い、
年間積算被曝線量が20mSv未満なら居住可能との見解であった。
しかし、徹底除染を求める地元の要望を受けて
目標値が極めて達成困難な1mSvへと下げられた
て、テロップが出た。
読売新聞の報道もそうやけど、津川の脳内では「復興=帰還=1mSvの壁を突破」らしい。
このテロップも違和感あった。
「ICRPの基準に沿い」って、沿ってないやろ。ICRPの勧告による線量限度は1mSvやろ。
20mSvは条件付きみたいなもん。
もう動画は削除されてるけど、2011年5/29のたかじん委員会で20mSvについて
武田先生が発言してた。武田先生のブログにも何回か書かれてる。

まぁ実際、民主党が20でもOK!にした事には変わりないけど、
徹底除染を求める地元の要望を受けて」て、まるで住民のせいみたいやし、
極めて達成困難な1mSvへと下げられた」て、下げたていうか、戻したんやろ。
で、自民党政権下によって、また引き上げられるわけか。
それでも帰りたい人は居てるやろけど、辛坊の言うように「帰る気になるか?」やね。
結局、10でも20でも地元住民がそれで良しとなったとしても、リスクの説明は必要やろ。
帰還する事が復興で、その為なら基準を緩めるていう、広域処理と同様、
無責任な人ほど、こういう発言する津川も老害やな。

井上と辛坊も言うてたけど、「瓦礫が一気になくなった」て、
昨年、9/9(日)に放送されたNHKスペシャル『シリーズ東日本大震災 追跡 復興予算 19兆円』
現場の人の発言に「本来一週間ほどで終わる作業を引き延ばすよう指示された
ちゅう、こういうのがバレてきたからちゃう?
それと、
3/11(月)、日経ビジネスに掲載された石渡 正佳氏の『消えた震災がれきの謎』やな。
一部抜粋しとく。

『岩手・宮城両県とも、広域処理協力量を含めて処理終了目標を達成する計画なので、
広域処理協力はまだ必要だとしている。
しかし、これはお願いしておいていまさら要らないとも言えないから、
表向き必要と言っているにすぎない
岩手、宮城両県で487万tも発生推計量が下方修正されたのに、
数十万t程度の広域処理協力がまだ必要だというのは意味がない。
高い運搬費がかかる広域処理は本音を言えば全面的に休止し
県内処理に切り替えたいのである。』

『現場では過大施設の別の問題が生じている。
焼却炉は一定以上の廃棄物がないと定常運転ができず、休止する可能性があるのだ。
実際、宮城県では焼却する廃棄物が不足する処理区が出ており
他地区から廃棄物を融通したり、
震災がれき以外も処理しようという案も出ている。
また早く処理が終わってしまうと、雇用の問題が出るので、
予定通りの処理期間にするため処理をペースダウンせよという
指示が出たとも聞く。
声高には言えないことであるが、これが消えた震災がれきの真相である。』

石渡氏は、実際に現地調査をしての執筆やし、
多少の主観はあったとしても、当初からの広域処理に関しての疑問点は
現地調査、取材等してきた人たちによって明るみに出て来た事。
現地に行ってない一般市民のうちでさえも、瓦礫量が曖昧すぎる事ぐらい分かる。
特に、岩手県は去年公開した岩手県災害廃棄物処理詳細計画のままで
この公表した資料の瓦礫総量から処理した分を差し引いて、現在の瓦礫量にしてるんやから
実際の瓦礫量と合うはずがない。
そもそも、昨年8/31の時点で、大阪は「可燃物」になってるし

別添3で、木屑はゼロになってるからな。


洋野町、久慈市、野田村の「木くず」の欄に、調整済、調整中の木屑があるように、
宮古地区の木屑が、この8月にも存在するなら記載されてないとあかん。
けど、宮古地区は可燃物と漁具・漁網だけしか記載されてない。
ちゅう事は、もう8月の時点で木屑が存在してない事になる。
そやのに、ずーっと「木屑を中心とした可燃物」て言い続けてきた。
どこの木屑を持って来てるんやら?

岩手県は、「いまさら要らないとも言えない」て思う必要なし!さっさと声高に言うてくれ!




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