2012-10-25

岩手県の瓦礫処理量について


岩手県の資料を参考に、瓦礫量等を遡って整理してみました。

10/19(金)に環境省より
被災3県沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況
災害廃棄物処理の進捗状況と目標達成に向けての方針が更新され、
同日10/19(金)に、大阪市は試験焼却処理説明会のお知らせをした。
11/13(火)19:00~大阪市民限定の住民説明会が開催される。

災害廃棄物処理の進捗状況と目標達成に向けての方針 
6ページの目標達成に向けての今後の方針として、

①当面の取組目標
年内に「今後調整」を解消し、「調整中」の主なものを「調整済」とすることを目指す。
さらに、年度内にはすべて「調整済」とすることを目指す。

③広域処理の推進
現在調整中の案件について年内に必要な試験処理等を実施し、受入を確定することを目指す

と書かれてる。
つまり要調整中の大阪市が該当し、11/13に住民説明会を開催する事によって、
予定どおりの11月末には試験焼却をしてしまおうという、形だけの説明会で強行するつもりやろ。


ちょっと遡って整理すると
5/21に公表された
災害廃棄物推計量の見直し及びこれを踏まえた広域処理の推進についての3ページ
岩手県・宮城県の沿岸市町全体における災害廃棄物推計量↓↓↓

※図1
上記の詳細が↓↓↓ 沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況


次に、6/29に公表された
災害廃棄物の処理の推進に関する関係閣僚会合(第三回)が行われ

災害廃棄物の広域処理の4ページ
6/15時点の「仮置場以降の災害廃棄物処理状況(岩手県)」の下欄に
これは、2012年7月現在として環境省のデータサイトに公表されてた処理能力と同じで、
仮設炉計195t/日と既存炉828t/日で、合計1,023t/日になってた。

その後、8月以降は、2012年10月19日現在としてデータサイトに公表されてる
仮設炉計195t/日と既存炉868t/日で、合計1,063t/日



7/12に改訂された岩手県災害廃棄物処理詳細計画
※図2


この時点(図2)では仮設炉計195t/日は現在と同じやけど、既存炉は915t/日で、合計1,110t/日
県内処理量の柱材・角材174t/日可燃物936t/日、計1,110t/日が
1,023t/日に変更され、8月以降現在1,063t/日。
7/12付で改訂されてるけど、実際には5/21に見直されてからの訂正で
久慈地区、宮古地区(宮古清掃センター)、釜石地区(沿岸南部クリーンセンター)の計118t(117.5)/日と
仮設焼却炉の195t/日はそのままやから、それ以外の施設で47t/日減らしてる事になる。

岩手県の総量可燃物544,500t、柱材、角材166,400t、合計710,900t
現在の1,063t/日で計算すると、一年間で387,995t、二年で775,990t焼却処理可能やから、
広域処理の必要ないと思う。
また、以前、2,343t/日としてた環境省の重複ミスのように、ほんまは1,110t/日の能力やとしたら
一年で405,150t/日として、約一年9カ月で県内処理が可能や。


それから、同じく図2の
その他の項目、広域処理の欄(グリーン色)で
柱材・角材が292t/日、可燃物が75t/日で、計367t/日となってる。
これを一年間の処理にすると、133,955t/年になる。
5/21時点の柱材・角材、可燃物の広域処理対象量が238,000tやから
広域処理は約一年9カ月で完了出来るはず

9/7の当ブログ、岩手県の瓦礫処理能力と進捗状況についてで書いたように、
7/12に改訂された岩手県災害廃棄物処理詳細計画は、
3/31時点での数量を5月に(5月から作成し始めた)作成されたもので、
広域処理量367t/日の各施設が仮に減ったとしても、現在は受入自治体も増えてるから、
25年12月末までには、余裕で処理出来る計算になる。
そやから、今、要調整とかしてる自治体が受入る必要もないはず。
特に、既に試験焼却日が決まった福井県の敦賀市900t、高浜町700t、計1,600tとか、
今のところ未定の三重県の2,000tも全く必要ない。
福井県は、試験焼却のお知らせをホームページにアップして数日後に搬入ていう
10/19の環境省の発表から、あっという間に決まってしもた。


それから、災害廃棄物の処理・処分量についてを追ってみると
8/7公表 
東日本大震災に係る災害廃棄物の処理工程表(概要)より

○3県(岩手県、宮城県、福島県)の沿岸37市町村の処理状況(7月末現在)
※図3

上記の詳細↓↓↓


9/7に公表された
被災3県沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況より

※図4

10/19に公表された
被災3県沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況
災害廃棄物等の処理状況(平成24年9月末現在)


※図5





この災害廃棄物の処理・処分量については、
まず、5/21に公表された図1では、60万tが処理済
8/7公表の7月末現在、図3では、74万t(+14万t)
9/7公表の8月末現在、図4では、81万t(+7万t)
10/19公表の9月末現在、図5では、93万t(+12万t)

7月末から8月末の一カ月で7万t処理になってて、
県内処理1,063t/日やから、31,890t/月として、約38,000tしか広域処理回してない事になる。
8月末から9月末までの一カ月では、12万t処理やから、約88,000tが広域処理量。

環境省のデータの不親切なとこは、ほぼ毎月処理状況出してるわりには、
災害廃棄物の推計量を元にしかしてないとこ。
岩手県の場合は、災害廃棄物の推計量395万tになってて、
例えば、9月末現在(図4)で、災害廃棄物の処理・処分量93万tとしてるけど、
どこがどれだけ処分したかの詳細が出てない事。
8月末から9月末までの一カ月では、12万t処理した計算にはなるけど、
この12万tの処理の内、広域処理の約88,000tが、どの自治体でどれぐらいの量を処理したか。
各自治体の受入状況は発表してるものの予定量しか記載されてない。
12万tという処理した数字が出てくるいう事は、
岩手県内処理の1,063t/日以外の各自治体がどれだけ受入れたかの数字がなかったら
出て来えへんはず。
現在受入中の各施設への搬入量で計算してるんやと思うけど、
実際ある瓦礫量は勿論、処理量も推計量のような気ぃする。

10/19公表

図5の9月末の処理・処分量が分かってるのに、なんで7月末現在を使てるんか分からんけど、
中間目標達成の為に、要調整自治体を強行に試験焼却させてしまえ!なんやろな。

今回は、瓦礫量、県内処理量、広域処理量をあくまでも資料を元に試算してみただけで、
現時点での受入自治体で処理すればええていう意味ではないのでご了承を!

10/16にアップした西日本・瓦礫受入予定してる自治体 その②もご参考に。
そして署名や問い合わせ等、引き続き宜しくお願いします。

また、大阪市会への陳情書もお願いします! 委員会の日程
陳情書の〆切は、10月31日(水)17:30です。

ちなみに、岩手県議会へ届いた陳情書は946件やったそうです。


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