2012-09-25
9/24(月)下関市議会 田辺よし子議員の質疑
9/24(月)に行われた下関市議会において、
田辺よし子議員が「震災瓦れきの広域処理について」の質疑を行いました。
是非、録画放映をご覧下さい!
ちょっと、ざっくり文字にしました。(聞き間違い等ご指摘を!)
田辺よし子 議員(無所属):
北九州市が9月17日から震災瓦礫の本格焼却を始めた事について。
9月17日、北九州市市長北橋健治氏に対し、
山口県内の県会議員と一緒に説明会の開催を求める旨の文書を提出致しました。
震災瓦礫焼却の一時中断、及び隣接山口県民への説明会の開催を求めるというもの。
北九州市が燃やす瓦礫、これについての被害が相当、山口県にあると思ったからであります。
要望項目として、
焼却の実態の把握の為の議員による視察
焼却時のデーターの提供
山口県内5箇所程度の住民説明会の開催、
特に日明工場から2.7kmの距離にある下関市彦島地域には
可及的速やかに説明会を実施して頂きたい。
以上が終了する迄の間、全作業を一時中断、という事で、
あらゆる被害と影響を受ける可能性のある隣接自治体の議員として、
北橋市長に、申し入れをしたものであります。
2011年4月、福島第一原発から漏れた放射線が拡散していった図
2011年7月、放射性物質セシウム134、137の蓄積量を示した図
ここにある瓦礫には、放射能が降り掛かっているという事を示している。
2011年12月、宮城県石巻市は汚染状況重点調査地域に指定された
この時点では、石巻の瓦礫には、確実に放射能が降り注いでいた事になる。
本日の朝日新聞「プロメテウスの罠」に
石巻市の瓦礫には116Bq/kgが仮置場である。可燃瓦礫は101Bq/kg。
広い範囲に津波に襲われ、尚かつ広範囲に放射性物質が拡散した中で、
あちらこちらから集められた瓦礫の中から、比較的放射能濃度の低い瓦礫を選び出して、
持って来ると北九州市は説明しているが、こういう事が可能かどうか。
環境部長:
100Bq/kg以下の瓦礫を運ぶ事になっており、測定もしているので可能ではないかと思う
(略)
田辺:
防潮林に使用する事について、
何故、埋める事は駄目で、33.3倍の濃度になる焼却が良いのか、この決定についてどうか。
環境部長:
その件についてコメントする立場ではない。
100Bq/kg以下というのは、放射能として扱う物ではない。
一般的な食品と同じ値。通常のゴミと1対9の比率で焼く。
8000Bq/kg以下は、通常の廃棄物として扱って良い事になっている。
北九州市は、330Bq/kg以下という独自の厳しい基準で対処している。
十分な管理の下にやっている。
田辺:
62,500tを燃やしていった場合、どういう環境影響が出るのか、
まだ日本の中では、どこも知見してないと思う。経験してない。
放射性の物を含んだ物を燃やしたっていうのは、日本中どこにもないと思う。
どこにもない事を今、我々はやろうとしている。
例えば東京、側溝からセシウムが出てくる。静岡県は40%の放射能がどこに行ったか分からない。
だから止めたと、色んな所で燃やしてみたけど危ないから止めたって所は何件もありますね。
それを今から北九州市は、62,500tを燃やしていこうとしている。
灰を埋め立てる規制はない。それを今からしようとしている。
放射性廃棄物を市町村の施設で燃やす事が出来るのか?
そして、その灰を埋立る事が出来るか?
環境部長:
特措法において、8000Bq/kg以下の物については通常のゴミであるという法律上規定されている。
田辺:
放射性物質を取り扱うについて、専門の組織、専門の職員が北九州市には居られるか?
環境部長:
特措法上、8000Bq/kg以下の物は、通常のゴミとして扱うので、特に問題はないと思う。
田辺:
私が聞いた限りでは、居られないという事でした。
下関にも、居られんと思う。
そういう中で、我々は専門知識を持ってない中で、8000Bq/kg以下は安心だから
一般廃棄物と一緒に燃やしたら、少しずつ燃やせばいいだろうというような、
この8000Bq/kgという、やはり政府が発表した数字もあまりアテにならんと思っている。
誰もが分からないんですから。
専門知識を持った職員を是非、一人置いて頂きたいと思う。
早急に、下関市としては職員を置いて常に監視が必要と思っている。
バグフィルターについての質疑(略)
北九州市は、気化した放射性物質は、煙突から放出されるけど、
環境や人への影響は無視出来る数値であると仰っている。
62,500tを365日24時間焼却するという事になりますけど、
26年3月まで、ずっと無視し続けて良いんでしょうか?
どれぐらいの量の放射性物質を含むアスベストなど有害物質も含め、
拡散されると見通されるか。また拡散された物が、土壌などにどの程度の物が堆積するか?
26年3月終了時点で、どれくらいの量が堆積するか?
環境部長:
そういう見通しは出してないので分かりません。
ただ、日常生活において、年間2.4mSvの~(略)
レントゲンという放射線が~(略)
北九州市から伴う放射線量に何ら変化はない。
田辺:
レントゲンと瓦礫の放射能を一緒にしたら、いけんと思います。
やはり、26年3月まではしっかり、大気中に出た物、土壌に溜まった物、
山や川の中に入っていった物、そういう物を私たちは細かく調査していかなくちゃいけない。
響灘の埋立地は、安定型か?管理型か?
環境部長:
管理型であっと思います。
田辺:
先日、北九州市に参って、資料を頂いたが、どこをどう見ても管理型には見えない。
管理型はどういう施行になっているのか?
環境部長:
一般的には、地層から漏れ出さないと型だと思う。
田辺:
焼却灰というのは、どんな物であっても管理型に埋設するのが常識。
これを管理型と言えるのかと私は思う。
海の中に拡散されると思うが、絶対に流れないと言い切れるか?
環境部長:
北九州市は間違いなくすると聞いている。
田辺:
北九州市の地元の漁協は焼却灰の埋立に合意したと聞いているか?
下関を含む周辺の漁協に同意を取ったと聞いているか?
環境部長:
特措法上のですね、8000Bq/kg以下、まっ普通のゴミの焼却でありますから、
特にこれについてですね、同意云々というのはですね、
まぁこれは北九州市の事ですのでよく分かりませんけども、
通常であれば、必要ないというふうに思います。
(略)
田辺:
彦島は日明工場から至近距離で2.7kmにあり、長府の前田付近は新門司工場から3kmの距離。
しかも下関は北九州市から言えば風下になる。下関には、漁協や漁港が沢山あるが、
もし何かの被害が出た場合は、いち早く影響受けるに間違いない地である。
下関の市民を守る為に対策を取らんといけんと思うが、
下関が被るであろう例えば健康被害、経済に対する影響は、今後どのようにやっていくのか?
環境部長:
震災瓦礫は一般廃棄物である。
保健部長:
適正な管理が行われているという状況の中で、我々ども、そういった判断の中で、
どうなのかという時に、環境の事を考える時に、まず環境上でどれぐらいのものか
それがあって始めて人に影響してくるかと。
健康について色々なご相談あれば真摯に対応していく。
経済部長:
現段階で、農林水産物に係る放射能検査を行っていこうという考えにはございません。
田辺:
北九州市は、8400万の予算を付けて風評被害対策室を設置したが、
あってはならない事で被害を予想しているのかと、
対策は対策としてかもしれませんが、もしかしたらそういう事もあるかもしれないと
思っているとすれば、空恐ろしい事だと思う。
放射能の計測器は、下関では幾つあるか?
それは市民に貸し出し出来るか?
保健部長:
サーベイメーターが1台、食品とか計測するものとで合計2台。
サーベイメーターは現状は貸し出しは考えてない。
スベクトロメーターは貸せるような物ではない。
田辺:
是非、定点観測と言いますか、どこか決めて毎日計って頂きたい。毎日時間を決めてですね。
先ほども言いましたように、放射能の専門家が一人居て、
それが下関市内をともかく26年3月まで、それ以降もあるかもしれませんが、
ともかく毎日、毎日計る。
それをして頂かないと、市民は不安でたまらない。
特に彦島は2.7km、前田の辺りは3kmしか離れておりません。
そういった所も含めて、是非山の小枝、溝の中、色んな所を計って頂きたいと思っております。
これは、まさに心から要望しておきますので、是非それを下関市民の為にやって頂きたい。
瓦礫を私は産業廃棄物と言いましたが、
しかしこれは震災特措法で一般廃棄物とみなして良いという、みなすという事でありまして、
瓦礫は瓦礫ですね
この中に、さっき言いました震災瓦礫という物の中には、色んな放射性セシウム以外にも
アスベスト、PCB、六価クロムなどの有害物質が入ってるという事です。
そして、その品物の中には、木だけではありません。
これは、この前も見たが廃プラ、ビニール袋、ゴム等色んな物が入ってるんです。
これは一廃とは言いません。
こういうふうな物もたった1割だから、特措法で一廃と一緒に焼いて良いと
認められてるから焼くだけであって、
本当は違うという認識を私たちは持っとかんといけんと思う。
ダイオキシンに関してはバグフィルターが有効かもしれないが、
放射線の有害物質について、果たしてバグフィルターの能力が
そこまであるかっていう事も心配です。
ましてや私たちは経験した事がありません。
放射性物質を燃やしてバグフィルターがどれぐらい捕捉するのかを見た事がないんです。
だから、私たちは経験してないわけですから、
今から先どんな事が起こるか分からない。
この事をやはり真剣に考えておく必要があると思う。
この事に関して、色んな方と話をしました。
岩国市長の井原さんが山口新聞でこう言って居られました。
民主主義の政治にとって一番大切なものは民意である。
住民の理解なくしては、いかなる政策も実施すべきではない。
その政策によって直接影響を受ける住民の意思を民意として重く受け止めるべきである。
特に原発や放射性廃棄物の場合は、
民意の対象となる範囲は自治体を越えて、周辺地域にも拡大します。
ならば、北九州の今回の瓦礫処理は周辺自治体の住民の意見も聞くべきではなかったかと
私は思うわけです。
下関市として被害や影響を受ける可能性のある住民の意見を民意として、
北九州市に申し入れるべきであると私は思っております。
この近くの九州、山口、沖縄では、北九州市以外では瓦礫の受入を表明している自治体はありません。
西日本で初めてです。
主な理由は安全性についての国の明確な説明がない事に加え、
市民の安心や安全が守られない可能性があるという事です。
そのような各自治体の慎重な姿勢の中でもいち早く瓦礫の受入を表明した北九州市長は
全ての北九州市民の民意を得ることなく、周辺自治体への説明責任も果たさない
傲慢な人間であると私は思っております。
何故、このような傲慢な人間から下関市民を守る手段を取らないのか
執行部は何を考えているのかというふうに、私は思っております。
少なくとも下関市民を守る為に、今我々に出来る事は何なのか。
その最大限何か出来る事を今やらないと手遅れになって…
以前、札幌の上田市長が仰ったように、
瓦礫を受入ないと判断した事が後に誤りであったとしても、
もしも被害が出たら、その時はもう遅い。
住民がですね、命の危険に晒されていると。
だから私はそれが耐えられないから瓦礫を受入ないと。
国の本当に安全な明確な指針が示されない限り、札幌は受入ないと、
いうふうに仰いました。
当然であると思います。責任者として当然の姿勢であると私は思います。
今年の施政方針の中で、市長はこういうふうに仰いました。
岩手県宮古市に行かれた際、
破壊された建物や港、瓦礫の山を目の当たりにし、
改めて自然の大きさを思い知らされるとともに、
市民の安全と安心の確保が市長としての最大の責務であると述べておられます。
施政方針の中で述べられました。
今こそ市長として、市民の命、特に幼い子供たちを守る為に、
責任を果たして頂きたいと思います。
この事を強く要望して、この質問を終わりたいと思います。
以上、かなりざっくり纏めました。
田辺議員は、以前から瓦礫受入に関しては頼もしい発言をされていて、
動画も検索すれば直ぐに出てきます。
それにしても、下関の職員たちの発言は、ほんまに環境省のマニュアル通り。
自然放射線やレントゲンとか、橋下かよっ!
田辺議員も言うてたけど、どう見ても分別されてへんゴミにしか見えん。
日明積み出し基地
しかも試験焼却の焼却灰はそのまま埋立?響灘西地区廃棄物処分場
下関市は、瓦礫を受入る自治体やないのに、なんでそんな安全て言うんやろ?
北橋に遠慮?敵対する必要はないにしても、もっと被害者の可能性を危惧すべきと思うけどな。
ほんまに、北橋は傲慢やけど、橋下も超傲慢!
ほんま、市長としての責務はどないなってんねん!
プロメテウスの罠、これもっと早よ出して欲しかったな。
プロメテウスの罠・がれきの行方 17回シリーズのうち15回分です。
震災瓦礫焼却の一時中断及び隣接山口県民への説明会の開催を求めます」要請文に、
連名された山口県議会の戸倉多香子議員が
9/28(金)10:00~「災害廃棄物の広域処理について」質疑されるので、
議会中継をどうぞ。
戸倉議員ブログにも掲載されてます。
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